大洲市河辺町の滝巡り(2)三久保の滝 | 次世代に遺したい自然や史跡

次世代に遺したい自然や史跡

毎年WEB初公開となる無名伝承地や史跡、マイナーな景勝・奇勝を発表。戦争遺跡や鉄道関連、坂本龍馬等の偉人のマイナー伝承地も。学芸員資格を持つ元高知新聞主管講座講師が解説。

[巨大岩壁下流の滝]

蛇渕から県道56号を2キロ少々上がると谷を渡る右急カーブになるが、この谷の上流に三久保地区の滝「三久保の滝」が懸かっているので、カーブ路肩に駐車する。

 

谷の右岸(西岸)の踏み跡を辿る。6月時にはユキノシタの群落があった。

数分から10分ほどだったと思うが、谷に段々の滝が懸かっているのが見える。滝と言えるのは二つほどだが、上の滝には沢登り装備がないと厳しかったと思う。この辺りの沢幅は狭く、どの滝も落差は10m未満だが、木漏れ日の差す沢は気持ちいい。滝壺も猫の額ほど。

 

滝より上流沿いの踏み跡は薄い箇所もあったかも知れないが、渡渉地(左岸に渡る箇所)付近に大岩があり、対岸を登って行くと見上げるほどの巨岩群や岩盤が現れる。

踏み跡を登り詰めると県道をショートカットする形となり、大師堂に着く。

 

滝や巨岩群の上に堂宇が建立されていることは多々あるので、ここの大師堂もそういう山岳修行に適した環境だったため、建立されたのだろう。因みに大師堂は谷を挟んだ向かいの市道沿いにもある。

 

蛇渕南の出合地区の三差路まで引き返し、対岸に植松滝、県道沿いに大洲市役所河辺支所を過ぎ、緩い右カーブを越えると河辺町植松と大洲市肱川町山鳥坂との境界に到るが、そのやや手前の対岸に橡の木瀬滝が懸かっている。崖に懸かっており、上部は木々が邪魔で見えないため、どれ位の落差なのかは分からない。

 

河辺支所では探訪ルートは未調査だが、下流の本願寺から対岸に渡り、川沿いの道を遡り、途中から木々に掴まりながら下りることができるかも知れない。

この日は地元観光協会と共に沢山の滝を観光資源として活用できるか否か、ということで見て回ったが、次回からもある程度の見応えのある滝のみ、紹介して行きたい。

 

見応えのあるなしに関係なく、全ての滝を紹介してほしい、という方は下のバナーを。

 

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