静岡県周智郡森町飯田(しゅうちぐん もりまち いいだ)には、甘柿の王様と呼ばれる次郎柿(治郎柿)の原木があります。

江戸時代後期の弘化年間(1844〜1847年)、森町村五軒丁(現在の森町栄町)の松本治郎が太田川で柿の幼木を発見。

庭に植えた柿の木が成長して四角い形の甘い柿がなり、治郎(呼称 ジンロウサ)の名にちなんでジンロウ柿(甚郎柿、治郎柿)と呼ばれ次郎柿として定着しました。

大正9年(1920年)、品種改良に取り組んでいた飯田村(現在の森町飯田)の一木藤太郎が、色づきが早く形の良い早生(わせ)の次郎柿を発見。

この時見つけた柿の木が、全国で栽培されている早生系次郎柿の原木です。

移植された一木系早生原木
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<次郎柿の発見>
 江戸時代後期の弘化年間(1844〜1847年)、森町村五軒丁(現在の森町栄町)の松本治郎が、太田川で柿の幼木を拾いました。

持ち帰った幼木を庭に植えたところ、成長して四角い形の甘い柿がなるようになりました。

しかし、明治3年(1869年、周智郡誌では明治2年)の火災で焼失。

翌年に根株から発芽して成長し、再び甘い柿の実をつけました。

評判となった柿は、治郎(呼称 ジンロウサ)の名にちなんで、ジンロウ柿(甚郎柿、治郎柿)と呼ばれました。

明治33年(1900年)頃には、慣用の次郎柿として定着。

次郎柿は、明治41年(1908年)より毎年皇室に献上されています。


<一木系早生次郎柿の発見>
 大正9年(1920年)、品種改良に取り組んでいた飯田村(現在の森町飯田)の一木藤太郎が、色づきが早く形の良い早生(わせ)の次郎柿を発見。

この時見つけた柿の木が、全国で栽培されている早生系次郎柿の原木です。

現在、原木は次郎柿原木の隣接地(静岡県周智郡森町森)に移植されています。

 探訪は自己責任で!!

静岡県の歴史

次郎柿はこちら

皇室に献上される 甘柿の王様
県指定天然記念物 次郎柿(治郎柿)原木の記事はこちら


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一木藤太郎屋敷跡の地図
静岡県周智郡森町飯田

アクセス
・新東名高速道路 森掛川ICの南西
・東名高速道路 袋井ICの北北東
・町立飯田小学校の南

一木藤太郎屋敷跡
 平成20年(2008年)4月に石碑を建立。
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石碑近くの柿の木
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柿の実
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移植された一木系早生原木
静岡県周智郡森町森
 県指定天然記念物 次郎柿(治郎柿)原木の記事で、地図を確認して下さい。
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