静岡県静岡市葵区建穂(たきょう)の真言宗 瑞祥山 建穂寺(ずいしょうざん たきょうじ)は、「駿河一国三十三観音霊場 第15番札所」「藁科二十一弘法大師霊場 第1番札所」です。

飛鳥時代の白鳳年間(654〜669年)に、法相宗(ほっそうしゅう)の道昭(どうしょう)法師が開いたとされています。

奈良時代の養老年間(717〜723年)、聖武天皇の病気快復を願った道昭の弟子の行基が、観世音菩薩を彫って納め再興。

真言宗 瑞祥山 建穂寺 観音堂
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 後に建穂寺は、真言宗に改められました。

平安時代中期の『延喜式神名帳』に建穂神社(たきょうじんじゃ)が登場し、建穂寺は神仏混交(しんぶつこんこう)であったことがわかります。

建穂寺は、足利・今川・武田氏・徳川家康など時の権力者たちによって保護され、江戸時代には寺領480石の有力な寺でした。

明治時代初期に、火災や神仏分離令によって廃寺となりました。

建穂神社の裏山にあった観音堂は、林冨寺(廃寺)の跡地に再建されて地元で管理。

現在の観音堂は、昭和50年(1975年)建立。

仁王像や県指定文化財の本尊 千手観音像、不動明王立像など、50体以上の仏像を安置しています。

探訪は自己責任で!!

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真言宗 瑞祥山 建穂寺の地図
静岡県静岡市葵区建穂502

アクセス
・東名高速道路 静岡ICの北西
・服織小学校の北東

仁王像
 観音堂の右側は、口を開いた阿形像(あぎょうぞう)。
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仁王像
 左側は、口を閉じた吽形像(うんぎょうぞう)。
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本尊 千手観音像の厨子(正面)
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徳川家の位牌
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仏像群
 千手観音像、不動明王立像、阿弥陀像など。
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仏像群
 二十八部衆像、高僧の肖像などが並んでいます。
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大絵馬
 明治〜大正時代の奉納絵馬。
和装で洋傘をさした男性2名・女性5名の一行が奉納した、「當国三十三所観音霊場」(駿河(一国)三十三観音霊場)巡りの参拝記念絵馬。
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六地蔵
 江戸時代の元禄9年(1696年)に建立。
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石仏(三十三観音?)
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参考文献
・『駿河三十三所観音巡り』黒沢脩 1989年7月14日

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