米朝首脳会談延期?の真相

皇紀2678年(平成30年)3月17日

米メディア「米朝首脳会談、6-7月に延期の可能性」

 米国の主要メディアが、5月に予定されていた米朝首脳会談について「6−7月に延期される可能性がある」と報じた。ティラーソン前国務長官の突然の解任が影響を及ぼしているという。
 米紙ニューヨーク・タイムズは14日(現地時間)、次期国務長官に指名されたマイク・ポンペオ氏の議会上院の承認手続きが完了するまで米朝首脳会談が先送りされる可能性があると報じた。
 米紙ワシントン・ポストも、米国務省で首脳会談の準備を担当していたウッドロー・ウィルソンセンターのアーロン・デービッド・ミラー副会長の話を引用し「5月に予定されていた米朝首脳会談は(準備作業の関係で)6月か7月に延期される可能性がある」と報じた。

(朝鮮日報・日本語版)

 七日記事十日記事で申したように、北朝鮮の思惑を韓国が代弁するという異様な光景は、いかに文在寅大統領(北朝鮮工作員)が金正恩朝鮮労働党委員長の臣下にいるかを明確にしたものであり、ただの「口約束」で始まった米朝首脳会談開催の可能性は、申した通りやはり不透明なのです。

 しかしながらレックス・ティラーソン国務長官の今月末の退任(解任)がその原因なのではなく、開催されるかどうかも分からないから長官人事の混乱などどうでもよかったはずで、存在感を失った国務省の立て直しを優先したドナルド・トランプ大統領の意図がよく表れています。

 そもそも文工作員の命を受けて訪朝直後に訪米した鄭義溶国家安保室長が、米大統領官邸(ホワイトハウス)でいきなり米高官の立ち合いもなく会見を開いた様子からして全ておかしかったのです。

 米朝首脳会談が仮に実現したとしても、わが国報道が楽観視するような「対立から対話へ」ではなく致命的な対立へと進行する可能性が高いのですが、一方、金委員長が本気で文工作員を踏み台にして(南北が組んで)米国へ接近するとすれば、それは以前に申し上げた北朝鮮による韓半島(朝鮮半島)統一を前提に米朝首脳会談が開かれることとなり、その準備にこそ時間がかかると米政府が見立てて開催を延期する可能性もあります。

 いずれにせよ、わが国にとっては悪夢そのものです。朝鮮戦争の再開か、中露との関係を切って「親米」北朝鮮化した韓半島の誕生か。現行憲法(占領憲法)下のわが国は、そのままの状態で、戦争なら米国に利用されるか、北朝鮮半島誕生なら捨てられるのです。

 安倍晋三首相が来月、訪米時に注意深く交渉することを私たち国民から要求します。くだらない問題で野党各党や報道権力に足を引っ張られている場合ではないのです。

スポンサードリンク

『米朝首脳会談延期?の真相』に6件のコメント

  1. きよしこ:

    このタイミングで、北朝鮮が拉致被害者の田中実さんの入国を正式に認めました。理由も思惑も分かりませんが、明日のパラ五輪閉会後から一気に朝鮮半島情勢が動き始めるのは間違いありません。森友学園問題なんぞ、財務省をぶっ壊してしまえば済む話であり、野党や報道権力による倒閣工作に屈している場合ではなく、拉致被害者の全員救出を強く要望するのは日本人としての責務とも申せましょう。

  2. やす:

    いろいろ見方はあると思いますが、レックス・ティラーソン国務長官の解任はトランプ大統領の反トランプ勢力の一掃に成功した一つの事例と見るのが個人的にしっくりきます
    よほどのことがない限り北朝鮮を攻めることはないと個人的に考えていますが、強硬路線に舵を切った彼らしいというか、左翼国家米国本来の姿がトランプ大統領を通してハッキリしてきたんじゃないでしょうか
    これまでのやり方と違う北朝鮮の支援という意味で、単なる南北朝鮮の統一ということじゃなくて、属国として都合の良い形での統治だと考えると金体制の解体以外にないというのが個人的な考えですので、それで怖いのは日本が無駄にこれまで以上に金を出させられることだと思います
    ですから安倍総理の対米依存は非常に危険で、本来日本と米国の保守思想は全然違うものなので、本来であれば仲良くできるわけもなく、これから日本がすることは米国に対して日本第一主義に則った立場を明確に示すことで、その一つの主張として朝鮮とは縁を切る 米国が何を言ってきても一切朝鮮を支援しないと主張すれば、逆に米国は朝鮮を潰しにかかざる負えなくなると私は思いますけどね
    つまり米国がいつまでも北朝鮮を攻めない原因は日本にあると思ってます
    日本が最終的に目指すことは米国にとっての抑止になることで、米国の暴走の抑止になることこそが、本当の意味での日米関係本来の在り方だと私は強く主張します
    安倍総理のようにトランプ大統領の腰巾着になることでは絶対にありませんし、南北朝鮮統一は逆にチャンスでもあるし、そうなった時は日本は徹底した無視を決め込めむだけで逆に朝鮮は自滅すると思いますね

  3. あき:

    外国人生活保護、在日特権、支那人外国人健康保険ただ乗り、国費留学制度、支那外国人の土地買い占め放置、反日支那韓特に韓国から2万人、韓国支那汚染食品輸入、種子法廃止、水道法改正、下水道事業民間へ、などなど、あと安倍が外国人の流入数を爆上げさせた事、国籍も乱発。
    自民党、安倍もだけどこんな連中、保守でも中道ですら無い。
    外交・何か成果有りましたっけ?私もコロコロ首相が代わるのは良くないから~とか、思ってたけど、もう最近はどうなるのか怖い。 パチンコの代わりにカジノやらせるから!とか、約束してる様な感じ。 TPPもどうなってるんだろ?モリカケしつこくやって工作したという感じだけど、引っかかって対応誤る方もどうかと思う。
    東京都健康保険20%以上値上げ、小池他の答弁観たけど馬鹿にしてる。東京は他より安いから別に上げても~だって。 他の物価は?居住費とか?外国人健康保険ただ乗りのあおり、これから掛る分見込んでの値上げでしょ!外国人これ以上増やしたら社会基盤が崩れる(もう大分崩れてるけど)、もう、止めて!!

  4. 心配性:

    先日「世界幸福度ランキング」の「他者に対する寛容さ」という項目において、日本は国際的な順位が低い、といった報道を目にしました。
    欧米などと比べて「難民」の受け入れ数が少ないとか、ボランティアに参加する人が少ないとか、そういった事が影響しているのでしょうか?

    或は、影響力のある欧米のマスコミなどが、「性奴隷」「強制連行」と報じ続け、日韓や日中の「対立」を最大限に煽った事で、国民の感情が殺伐としたものになり、余裕が失われたという事もあるのかも知れません。
    ここまで『対立』を煽っていおいて、「難民や統一資金は日本が全部引き受けてね。」では困ります。

    キッシンジャー氏が「日本人は頭が鈍く、長期的な戦略を立てる事ができない」と仰ったそうですが、日本人は「しがらみ」に翻弄されて自分たちの利益を主張できないのでしょう。

    動物の「花粉症」は人間以上に辛そうです。
    猫や犬が鼻水を垂らし、皮膚に炎症を起こして毛が抜け落ちる様子は痛々しいものがあります。
    野山を走り回っていたニホンザルも、今になって、くしゃみや鼻水で苦しむとは思ってもいなかったでしょう。
    殆ど「動物虐待」ですが、人間やペットを苦しめてまで「花粉」を放置する「経済的旨味」とは何なのでしょう?

    以前「朝日新聞」は、人々が朝からパチンコに通い詰める東日本大震災被災地の「閉塞感」について報じた事がありましたが、胸の痛む話です。
    昔から、パチンコによって財産や命を失った人々(幼児の車内熱中症、遊ぶ金欲しさの殺人、自殺など)の報道を目にし続けていますが、「しがらみ」や「経済的旨味」を前に、今まで規制ができなかったのでしょう。

  5. 遠藤 健太郎:

    皆さん、いつも貴重なご意見を賜り、ありがとうございます。

    きよしこ 様
     特にお答えします。さすがは目のつけどころが鋭くていらっしゃいますね。まだ本記事では扱いませんが、現段階で得ている情報から類推されるのは、田中実さんに帰国の意思がないことから、他の拉致事件被害者も同様とし、この問題の幕引きを謀っているのではないか、ということです。

     問題なのは、それが北朝鮮のみならず安倍政権側もそうだということで、ゆえにもう少し情報を得てから申すべき時がくれば本記事で扱います。

     安倍政権が拉致事件の全面解決を捨てるとすれば、本記事で指摘した韓半島の赤化統一(親米に鞍替えする北朝鮮による半島統一)を何としても避けるべく米国と意見をすり合わせる決死の外交のためということになるでしょう。

  6. きよしこ:

    遠藤先生、丁寧な御返事ありがとうございます。田中さんに帰国の意思がないというのは大変驚愕しました。でも、28歳で拉致されてから人生の大半を過ごすことになった、そして祖国に放置されてしまった方に今更「帰国せよ」というのも考えてみれば酷な話ですね。野党でもあるまいし、これ以上は憶測でものを言うことは避けることとします。いずれにしても再会を願っている御家族の願いだけは何としても叶えて差し上げなければなりません。常々「拉致事件を解決できないまま東京五輪を迎えるようなら安倍首相は辞任せよ」と思っています。

    >安倍政権が拉致事件の全面解決を捨てるとすれば
    という「仮定」が「仮定」で終わることを願ってやみません。