森友問題は辻元工作問題へ

皇紀2677年(平成29年)3月25日

 学校法人森友学園の件で、ここへきて「忖度」という言葉が頻発するようになりました。そこでふと思い出したのは、三宅博前衆議院議員の事務所で以前、産經新聞社の加藤達也前ソウル支局長のお話を聞かせていただいたとき、のちに韓国憲政史上初の弾劾で引きずりおろされた朴槿恵大統領をめぐる行政・司法の「忖度」がすごいという話です。

 周りが勝手にそうするのですが、結果として彼女は、中共と北朝鮮の思惑通りに政界から消され、今や監獄行きの道が見え始めています。

 いわゆる「森友問題」は、朴前大統領と同じ目に安倍晋三首相を遭わせてやろうと目論んだものでしょう。ところが……。

 http://www.sankei.com/politics/news/170324/plt170324……
 ▲産經新聞:【森友学園問題】「辻元清美議員は幼稚園に侵入していない!」 民進党が籠池氏妻のメールに反論

 安倍昭恵首相夫人を標的にすることで仕組まれた日本政治への破壊工作は、野党各党でさえ疑惑の追及を自制するほど怪しげなものに成り果て、すなわち低級な工作に見えるのですが、籠池泰典理事長の証人喚問で妙に勢いづいた民進党の福山哲郎参議院議員(京都府)は、よもや低級工作員の仲間でしょうか。そうでないのなら、この話に首を突っ込み過ぎてはいけません。

 昭恵夫人と籠池諄子理事長夫人のメールのやりとりについて、証拠品としての全公開を唱えていたはずの野党各党と報道各社は、そこに民進党の辻元清美衆議院議員(大阪十区)が「森友潰し」の工作を仕掛けていたとの内容があったため、急にその主張を引っ込めてしまいました。

 メール全文を掲載した毎日新聞社は、すぐさま削除して抜粋記事に変え、民進党は、報道各社に「内容を拡散しないよう強く求めます」との圧力を加えています。いえ、それは自分たちが「事実と異なる」と考えたがゆえの単なる「お願い」でしょうが、同じことを自民党がして「圧力だ」とわめいたので、民進党の所業も報道への弾圧と断定しておきましょう。

 実際に辻元代議士は、政治資金収支報告書に関西地区生コン支部からの献金が記載されており、ただちに関係性を否定できません。ちなみに、日本キムイルソン主義研究会の結城久副会長というのが関西地区生コンの労働組合の阪南地区統括責任者です。

 とはいえ諄子夫人のメールに於ける発言は、どこかおかしなものが多いため、もし辻元代議士に関する部分が虚実だとするなら、例えば「関与」「口止め」とされた昭恵夫人についても全くの虚実です。

 それでもまだ疑うのなら、今度は辻元代議士を証人喚問すべきでしょう。

 一般的に法人理事長から問い合わせがあれば、関係省庁職員に電話をかけて少し尋ねるぐらいのことは、政治家の仕事として当たり前です。昭恵夫人は政治家ではないため、夫人付きの経済産業省出向組が代わりにこなしたようですが、頼られた件を断わるのに「ペラ一枚」というわけにいかなかった事情は容易に理解でき、これをも福山議員のように否定するのであれば今後福山議員らは、一切の陳情を受けつけないということなのでしょうか。明確にご答弁願いたい。

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『森友問題は辻元工作問題へ』に3件のコメント

  1. やす:

    辻元議員が関わっていたとする動画が随分アップされてますね
    結局工作側が自爆して失敗したという形で終わりそうですが、だからといって喜んでもいられないと思いますね
    恐らく10年前だったら今回の工作は成功した可能性も否定できませんし、そう考えると今回こうして阿部総理が倒れずにすみそうなのは、国民全体の意識が10年前とは大分変わり、騙されなくなってきたからです
    国民全体が賢くあることがいかに大事かということが改めて今回のことで証明されたと言えるのではないでしょうか
    今なら辻元氏のような人間が何故議員をやっているのか誰もが不思議に思う人が大多数だと思いますが、彼女を選んだのは日本国民であることも忘れてはいけませんし、愚かだった昔の国民の遺物に無駄に振り回されたのは、国民全体へのブーメランだったというわけです
    ブーメランというと最近は民進党が代名詞のように言われていますけど、国民全体に対しても数限りなく突き刺さってきたということも忘れてはいけないと思います
    今は東京都民に間違った都知事を選択したために、ブーメランが突き刺さっている状態です
    この事にどれだけの都民が気付いているのでしょうか

  2. 心配性:

    今回、上西小百合議員がツイッターで吠え続けている通り、「大阪の学校法人の問題は、大阪にこそ存在する」という事がはっきりしたのではないでしょうか?

    <森友問題>大阪府議会が百条委設置否決 維新・公明が反対
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170324-00000133-mai-soci

    そうです。
    これは、東京の問題でも、北海道の問題でも、沖縄の問題でもなく、元々大阪の大問題なのです。

    そして、籠池夫妻が「貧乏」にもかかわらず、立派な小学校を建てようと大変な‶無理”をされ、もっぱら「他力」を当てにした事が悲劇の始まりでした。

    籠池氏は、外国特派員協会で、昭恵夫人が「黒幕」だというような調子で役人の「忖度」について熱く語り、安倍総理の「辞任」にまで言及したようです。
    CNNやガーディアンなどでも、安倍総理の100万円と「極右学校法人」について報じられ、メディアによっては、(本来雑魚キャラでしかない)安倍夫妻と稲田大臣が「巨悪」であるかの大きな扱われ方だったようです。

    このような事から、籠池氏の熱烈な応援団は、今や、中国共産党や宋文洲氏、民進党と、左派プロ市民、森友学園と関係の深いごく一部の保守派だけになってしまったのではないでしょうか?

    例えば、政治家や秘書が「陳情受け」をして、役所に問い合わせをする事はごく普通です。
    「陳情受け」が大事な仕事の一つである政治家は、恐らく「罪」にはならない。
    その際「コンニャク」が飛び交い、「恫喝」があれば別ですが。

    「背任」が疑われ、罪になるのは「忖度」した役人の方なのです。
    しかし、恐らく、その8億円にもあまり問題はない。

    となると、結局、問題視されるのは、「嘘の契約書」や「寄付金詐欺」の方なのです。
    それでもって、今籠池氏サイドは安倍総理に対して「お前も保守だろう?公的資金で森友を救済してくれよ」と懇願している状況なのですが、さて、どうしたものか・・・

  3. きよしこ:

    嘘に嘘を重ねている籠池氏や民進党の面々を見ていると、ホロコーストを扱った名作映画『ソフィーの選択』にあった「嘘をつき過ぎて、どれが嘘か自分でもわからなくなった」という旨のセリフがあったことを思い出します。誰だって嘘はつきます。私も保身のために、この先も幾度となく嘘をつくでしょう。しかしそれにより生じた「道義的責任」は全て負うつもりですし、それで社会から孤立しても構いません。偉そうに述べることではありませんが、嘘とはそれぐらいの覚悟をもってつくものです。しかし、連日テレビを賑わせる連中を見ていると、表現が不適切ですが嘘をつくという行為そのものが非常に軽んじられている気がしてなりません。全ての嘘が罪ではありませんが、嘘をつくことに罪悪感さえ無くしてしまうようならば人としておしまいです。まして議員は他人の生活を預かっているのですから、もしも自由にのびのびと嘘をつきたければ、まずは職を辞してからにしろと言いたいです。