マレーシア現政権の正体

皇紀2677年(平成29年)2月21日

 わが国は現在、駐韓大使を事実上召還(一時帰国の長期化)していますが、金正男氏暗殺の舞台と化したマレーシア(馬国)は、そのご遺体の扱いをめぐる北朝鮮の馬国批判を受けて、駐朝大使を召還しました。

 このことに対する報道の有識者解説は、北朝鮮や軍事の評論家にまかせるがあまり、馬国の政情にうといのか、単に「馬国は全方位外交をしているが、決して中共とも北朝鮮とも親しくない」と説明しています。

 しかし、ここの読者ならご存知の通りナジブ・ラザク首相は「親中」であり、馬航空370便墜落事件(いまだ行方不明)でも話題に上がりましたが、真偽のほどはともかく機長が現政権に批判的だったという具合に混乱が続いており、中共からの投資を嫌悪した前副首相の解任から政府系投資会社の不正入金疑惑や夫人の贅沢に至るまで、国民的不満が爆発寸前までいきました。

 正男氏のご遺体引き渡しについても、一旦駐馬北朝鮮大使館の要求に応じかけたものの、ここへきて再び突っぱねた挙げ句に大使を召還するというからには、中共の不信を買わないという政権の意向が強く反映されている可能性を疑わねばなりません。

 つまり、中共が北朝鮮にご遺体を運ぶより正男氏のご長男に引き取らせることを望んでおり、一部で噂されている「正男氏の韓国亡命説を韓国が報じた」ことが暗殺の引き金になったなら、それは必ずしも北朝鮮のみならず中共にとっても不愉快だったでしょうし、中共は目下、ご長男の監視を自己の責任に於いて徹底していますから、決してこの一族を朝鮮半島に返す気はないのでしょう。

 これで朝鮮労働党の金正恩委員長が父親の誕生日記念式典で終始不機嫌だった理由が分かります。

 http://www.sankei.com/west/news/170220/wst170220……
 ▲産經新聞:機動隊員につば吐いた疑い 辺野古反対派の男逮捕 沖縄県警

 さて、わが国の中で最も中共の影響を自治体庁舎にまで持ち込んだのが沖縄県です。中共福建省福州市の名誉市民が県知事になり上がり、基地問題の政治運動が「日本の自主独立を目指した米軍批判」ではなく意志薄弱な「対日ヘイト(反日)」の単なる暴力活動になり下がりました。

 その実態を報じることは、もはや規制されているかのようであり、一部県民の声を取り上げた「(今の反基地運動は)もはやテロだ」という発言をもって反日活動家に提訴されてしまう始末です。誰がこれほど言論空間を委縮させているのでしょうか。

 沖縄県外から応援要請を受け派遣された警察の機動隊員は、連日のように活動家から暴言を浴びせられ、若い隊員がつい我慢しきれず吐き捨てた言葉さえ、まるで鬼の首でも取ったように騒いで対日ヘイトの燃料にしてしまう彼らの手法は、まさに「若者は死ね、年寄りは嫌がらせをして逮捕されよ」でした。

 昨日また機動隊員につばを吐きかけて逮捕された反日活動家がいることを、私たちはしっかり記憶にとどめておくことです。警察の皆様方へ、衷心よりお見舞いを申し上げます。

スポンサードリンク

『マレーシア現政権の正体』に2件のコメント

  1. 心配性:

    沖縄の基地問題を解決するには、「のり弁」を全てはがして、あらゆる「利権」を白日の下に曝け出すのがよいと思いますね。
    もしかしたら、翁長知事も「利」権の一角に連なっているのかも知れませんが、パンドラの箱をガバッと開けてしまえば、基地は、すぐに半分ぐらいに減らせると思います。

    「琉球新報」に掲載される世論調査などを見ても、近年突如として「独立運動」が盛り上がっているという印象は受けません。
    特に、若い世代はしらけきっており、「独立」にロマンを感じない人が多いという印象です。

    近年本土のメディアでも盛んに「沖縄独立」に関する記事が踊り、中には「近年沖縄で勃興しつつある独立機運・・・」といった論調を多く目にした気がします。
    「勃興」させていたのは恐らく一部のメディアなどであって、それに連動しているのかどうかは知りませんが、中国のタカ派や『環球時報』などがそれに呼応する形で、「中華民族は琉球独立を応援せねばならぬ!」と無責任に人民を煽動していたように思います。

    琉球新報のスター記者が煽る「琉球独立」への道
    http://japan-plus.net/969/

    何で「先住民論」が盛り上がったかというと、台湾独立運動の悪い部分を「物まね」してしまった事以外にも、長い間「沖縄とアイヌは近縁だが、本土は両集団から遠い」という‶刷り込み”が為されて来た事が一因だと思います。

    実際には、沖縄と本土集団、とりわけ九州人が遺伝的にも非常に近く、一方祖先を共有しているものの、アイヌの人々が両集団から想像以上に遠い距離にいます。
    これは、少し考えれば分かる事で、なぜなら、沖縄と本土と北海道は、そのような歴史を歩んできたからです。

    沖縄メディアの皆さま、支持の広まらない「先住民論」やら「独立運動」やらを煽らずとも、ありとあらゆる「利権」を暴き回り、右や左からの非難囂々に耐えられれば、基地は減らせると思いますよ。

  2. りんご:

    亡くなったとはいえ金正男に敬称をつけたり、ご(!!)遺体とか表現がおかしくないですか?