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『大相撲取組内容』へようこそ!

このブログは、大相撲の本場所での取り組みの様子を、書くことを目的としています。

各取り組みで、力士がどのような動きをし、勝負が決まったのか。
ニュースでの「決まり手」だけではなかなか分からないですよね。

立合いは、1度で成立したのか、それとも駆け引き等で呼吸が合わなかったのか。
その決まり手に至るまで、どのような攻防があったのか。
勝負は、どのくらいの時間で決まったのか。

それらを知るお手伝いができればと、もともと趣味で書いていた「取組内容」を、ブログという形で公開しています。

実際の取り組みを見られなかった方、
また、取り組みは見たけれど、後で、どんな取り組みだったか振り返りたい方、
そんな方のお役に立てればと思います。

また、読み上げソフトなどを使って、目の不自由な方が、取組の様子を詳しく知るお手伝いになれば、とも思います。

◆取組の書き起こしのために、どのような作業をしているのか説明してみました。
興味を持たれましたら、ご覧ください。

取組書き起こし作業(1)
取組書き起こし作業(2)

◆ツイッターでブログの更新をお知らせしています。
 何らかの事情で更新が遅れる場合も、お知らせします。



下は、このブログに掲載している目次です。
知りたい取り組みのある「場所」の名前をクリックしてください。
その「場所」の目次にジャンプします。

【横綱取組内容目次】
第69代横綱 白鵬
第70代横綱 日馬富士
第71代横綱 鶴竜
第72代横綱 稀勢の里
第73代横綱 照ノ富士


【場所別目次】
2024年
 ◇一月場所(初場所)取組内容・目次
 ◇三月場所(春場所)取組内容・目次 New!!

2023年
 ◇一月場所(初場所)取組内容・目次
 ◇三月場所(春場所)取組内容・目次
 ◇五月場所(夏場所)取組内容・目次
 ◇七月場所(名古屋場所)取組内容・目次
 ◇九月場所(秋場所)取組内容・目次
 ◇十一月場所(九州場所)取組内容・目次
 ■2023年間ランキング(十両以上の力士の取組から、勝利数、待った回数、物言い数、取組時間)

2022年
 ◇一月場所(初場所)取組内容・目次
 ◇三月場所(春場所)取組内容・目次
 ◇五月場所(夏場所)取組内容・目次
 ◇七月場所(名古屋場所)取組内容・目次
 ◇九月場所(秋場所)取組内容・目次
 ◇十一月場所(九州場所)取組内容・目次
※九州場所以降、幕内も十両同様、取組内容が大まかなものとなります
 ■2022年間ランキング(十両以上の力士の取組から、勝利数、待った回数、物言い数、取組時間)

2021年
 ◇一月場所(初場所)取組内容・目次
 ◇三月場所(春場所・東京開催)取組内容・目次
 ◇五月場所(夏場所)取組内容・目次
 ◇七月場所(名古屋場所)取組内容・目次
 ◇九月場所(秋場所)取組内容・目次
 ◇十一月場所(九州場所)取組内容・目次
 ■2021年間ランキング(十両以上の力士の取組から、勝利数、待った回数、物言い数、取組時間)

2020年
 ◇一月場所(初場所)取組内容・目次
 ◇三月場所(春場所・無観客)取組内容・目次
 ◇五月場所(夏場所)取組内容・目次《中止》
 ◇七月場所(東京開催)取組内容・目次
 ◇九月場所(秋場所)取組内容・目次
 ◇十一月場所(東京開催)取組内容・目次
 ■2020年間ランキング(十両以上の力士の取組から、勝利数、待った回数、物言い数、取組時間)


※2019年以前を見たい方は「続きを読む」をクリック!

2024年春場所(三月場所)取組内容・目次

2024年春場所(三月場所)用の目次です。
色の変わった文字を押すと、それぞれのページを表示します。

◆番付
幕内番付(似顔絵つき)
十両番付

◆各日取組内容
◇初日    幕内   十両
◇二日目   幕内   十両
◇三日目   幕内   十両
◇四日目   幕内   十両
◇五日目   幕内   十両
◇六日目   幕内   十両
◇七日目   幕内   十両
◇八日目   幕内   十両
◇九日目   幕内   十両
◇十日目   幕内   十両
◇十一日目  幕内   十両
◇十二日目  幕内   十両
◇十三日目  幕内   十両
◇十四日目  幕内   十両
◇千秋楽   幕内   十両

◇新序出世披露

◆優勝インタビュー
幕内 尊富士
◇十両
◇幕下
◇三段目
◇序二段
◇序ノ口

◆各日まとめ及び成績上位者変遷
幕内(初日~千秋楽)
十両(初日~千秋楽)

◆星取表 (別ウィンドウで表示します)
幕内星取表
十両星取表 New!!

◆各種データ順位
◇幕内各種データ順位
◇十両各種データ順位

《総合目次へ》

2024年3月(春)場所 幕内取組 各種データ順位

2024年3月(春)場所 幕内全取り組みを対象に、各種データを順位化しました。
扱ったデータは「勝ち星数」、「同一決まり手勝利数」、「待った回数」、全取り組み時間のうちの「最長取組時間」、「最短取組時間」、及び「長取組平均時間」、「短取組平均時間」です。

■幕内優勝
 東前頭17枚目 尊富士 13勝2敗 ※110年ぶりの新入幕優勝
20240324 15 631 賜杯を受け取る 尊富士
〔賜杯を受け取る 尊富士〕

■三賞
 殊勲賞:東前頭17枚目 尊富士(初) 13勝2敗
 敢闘賞:東前頭17枚目 尊富士(初) 13勝2敗
 技能賞:東前頭17枚目 尊富士(初) 13勝2敗 
※ひとりで三賞全獲得は、2000年11月(九州)場所の琴光喜以来、24年ぶり
 敢闘賞:西前頭5枚目 大の里(2回目) 11勝4敗
 技能賞:西前頭5枚目 大の里(初) 11勝4敗
20240324 15 670 三賞記念撮影 尊富士、大の里@サンデースポーツ
〔三賞記念撮影 尊富士と大の里〕

■勝ち星数
 13勝 尊富士 ※優勝
 11勝 豊昇龍、大の里、高安(3人)
 10勝 琴ノ若、豪ノ山(2人)
20240324 15 680 尊富士 支度部屋記念撮影 10 @ニュース7
〔支度部屋で賜杯を抱いて記念撮影をする尊富士〕

■最多同一決まり手勝利数(カッコ内は全勝利数に占めるその決まり手の割合)
 5回 阿炎 押し出し(55.6%)、朝乃山 寄り切り(55.6%)、阿武咲 寄り切り(55.6%)、尊富士 寄り切り(38.5%)
20240320 11 616 阿炎 押し出し 湘南乃海 36
〔十一:○阿炎 押し出し 湘南乃海●〕

■待った回数
 4回 阿武咲、竜電(2人)
 3回 北勝富士、妙義龍(2人)
20240322 13 607 竜電 肩透かし 阿武咲 02 2度目の不成立
〔十三:竜電-阿武咲戦 2度目の不成立〕

■最多物言い回数 3回
 佐田の海(三:御嶽海戦「取り直し」●、七:琴勝峰戦「軍配通り」○、十二:大奄美戦「取り直し」○)
20240316 07 607 佐田の海 寄り倒し 琴勝峰 60 協議する審判団
〔七:佐田の海-琴勝峰戦で協議する審判団〕

■休場者(6人)
 東横綱 照ノ富士(七日目~千秋楽:腰椎椎間板症)
 東大関 貴景勝(十四日目・千秋楽:右大胸筋損傷、頸椎神経根症)
 東前頭4枚目 翔猿(十日目:カタル性腸炎)
 東前頭6枚目 剣翔(五日目~千秋楽:前十字靱帯、内側側副靱帯損傷、内側半月板損傷の疑い)
 東前頭7枚目 金峰山(五日目~七日目:頸椎捻挫)
 西前頭12枚目 島津海(四日目~千秋楽:左腓腹筋不全断裂)
20240316 07 620 翔猿 不戦勝 照ノ富士
〔七:照ノ富士休場による不戦勝幕〕

※以下の取り組み時間の順位はこのブログ独自に計測した取り組み時間を元にしています。

■最長取組時間
 100.6秒 竜電-  錦富士戦
20240311 02 604 竜電 寄り切り 錦富士 40
〔二:○竜電 寄り切り 錦富士●〕

■最短取組時間
 0.7秒 豊昇龍-若元春戦
20240319 10 620 豊昇龍 上手投げ 若元春 15
〔十:○豊昇龍 上手投げ 若元春●〕

■長平均取組時間
1位 20.6秒 竜電
2位 20.0秒 狼雅
3位 17.1秒 翔猿
20240316 07 604 狼雅 上手捻り 竜電 42
〔七:○狼雅 上手捻り 竜電● 46.1秒〕

■短平均取組時間
1位 4.7秒 大の里
2位 4.9秒 豪ノ山
3位 5.27秒 剣翔 ※途中休場で4番のみ
4位 5.31秒 阿炎
20240311 02 612 大の里 寄り切り 豪ノ山 39
〔二:○ 大の里 寄り切り 豪ノ山● 3.0秒〕

《2024年春場所取組内容・目次へ》

2024年春(3月)場所幕内の各日まとめ及び成績上位者変遷

各日の幕内取組内容の冒頭に書いたその日のまとめを集めました。
三日目以降は、成績上位者の名前も掲載。

◆初日◆
20240310 01 900 春場所初日@ニュース7

先場所優勝の横綱照ノ富士は、小結に復帰した錦木と対戦。右を差して左上手を取るが、相手の上手を切った際に巻き替えられ、寄り切られて初日黒星。
大関豊昇龍は、平幕に下がった宇良と対戦。よく見て両手突きにいくが、相手の素早い肩透かしに落ち、初日黒星。地元大阪出身の宇良は、大歓声を浴びる。
大関霧島は、小結阿炎の両手突きからの引きに落ち、黒星発進。1横綱2大関が敗れる波乱。
新大関琴ノ若は、熱海富士を叩き込んで初日白星。
角番大関貴景勝は、朝乃山を叩き込んで白星発進。
関脇大栄翔は、分のいい明生と対戦。いなして泳いだ相手を押し出そうとしたところを突き落とされて初日黒星。
関脇に復帰した若元春は、王鵬に攻め込まれるも、相手の引きに乗じて一気に押し出し、初日白星。
入幕2場所目の大の里は、剣翔を力強く寄り切って白星発進。
阿武咲は、玉鷲に立合い勝ちし、一気に押し出して初日白星。
新入幕の尊富士は、返り入幕の大奄美と対戦。出し投げで崩して送り出し、初日白星。
→初日・幕内取組内容へ

◆二日目◆
20240311 02 900 春場所二日目@ニュース7

横綱照ノ富士は、きのう大関豊昇龍を破った宇良と対戦。相手の腕を極め気味に抱えて前に出、押し倒して初日を出す。
大関豊昇龍は、きのう横綱を破った小結錦木を寄り切って初日を出す。
新大関琴ノ若は、朝乃山と対戦。相手の圧力に土俵際になり、押し出されて初黒星。
角番大関貴景勝は、小結阿炎と対戦。相手の土俵際で回り込みながらの上手投げに倒れ、初黒星。阿炎はきのうの霧島に続いて2大関撃破。
大関霧島は、過去2戦負けなしの熱海富士と対戦。下手を取った低い体勢を作るが、廻しを切られて体勢が悪くなり、叩いて呼び込み2連敗。きょうは3大関が敗れ、横綱大関陣で勝ちっぱなしが早くも消える。
大関大栄翔は、初対戦の王鵬に突き出されて連敗。
福島出身の関脇若元春は、明生を寄り倒し、東日本大震災から13年の節目の日に勝って連勝。
入幕2場所目の大の里は、学生相撲で対戦があった2学年上の豪ノ山と初対戦。力強く寄り切って連勝。
新入幕の尊富士は、日本大学の9年先輩の遠藤を寄り切って連勝。
→二日目・幕内取組内容へ

◆三日目◆
20240312 03 900 春場所三日目 @ニュース7

横綱照ノ富士は、合い四つの朝乃山と対戦。1分近い相撲の末、力強く寄り切って連勝。朝乃山は7戦目の今回も照ノ富士に勝てず。
きのう初黒星を喫した新大関琴ノ若は、小結錦木と対戦。差し手争いの応酬から引かせ、突き出し。連敗せずに2勝目。
きのう初黒星を喫した角番大関貴景勝は、明生と対戦。相手に攻め込まれるが、土俵際の掬い投げで逆転勝ちし、連敗せずに2勝目。
初日黒星だった大関豊昇龍は、熱海富士を寄り切り、連勝で2勝目。
大関霧島は、7連勝中の相手、宇良と対戦。相手を土俵際にするも、しゃがんだ相手に体勢を崩し、そこを突き落とされ、初日から3連敗。
関脇若元春は、隆の勝に両差しになられるが、構わず押し出して初日から3連勝。
関脇大栄翔は、小結阿炎と対戦。相手の喉輪にのけぞって下がり、押し出されて白星が出ず。阿炎は初日から3連勝。
入幕2場所目の大の里は、同い年だが相撲界では7年先輩の平戸海と対戦。馬力で圧倒して寄り切り、初日から3連勝。
新入幕の尊富士は、返り入幕で鳥取城北高校学年の狼雅と対戦。すぐに上手投げで倒し、初日から3連勝。
<成績上位者>
全勝 若元春、阿炎、大の里、阿武咲、高安、尊富士(6人)
→三日目・幕内取組内容へ

◆四日目◆
20240313 04 900 春場所四日目@ニュース7

横綱照ノ富士は、同期入門で4歳年下の明生と対戦。両差しになった相手に寄り切られて2敗目。明生は昨年5月以来、2つめの金星獲得。
新大関琴ノ若は、隆の勝と対戦。50秒近い相撲の末、小手投げで倒して3勝目。
角番大関貴景勝は、2大関を破った宇良と対戦。よく見て突っ張り、土俵際で両差しになって逆転を許さず、寄り切って3勝目。
大関豊昇龍は、同い年同期入門の王鵬と対戦。下手投げで振ってから引き落とし、3勝目を上げる。
大関霧島は、大関経験者の朝乃山と対戦。相手の圧力に引いて外に出てしまい、初日から4連敗。
関脇若元春と小結阿炎が勝ちっぱなし同士で対戦。阿炎が素早く踏み込んでの両手突きで相手を起こし、一気に突き出して4連勝。若元春は初黒星。
まだ白星のない関脇大栄翔は、小結錦木と対戦。相手を起こして一気に突き出し、初日を出す。
入幕2場所目の大の里は、小兵の翠富士を土俵下へ吹っ飛ばして初日から4連勝。
遠藤は、返り入幕の北の若と対戦。巻き替えにいって攻め込まれるが残し、一気に寄り切って2勝目。星を五分にする。
新入幕の尊富士は、妙義龍を押し出して初日から4連勝。
<成績上位者>
全勝 阿炎、大の里、尊富士(3人)
一敗 豊昇龍、貴景勝、琴ノ若、若元春、阿武咲、高安、正代、佐田の海、湘南乃海、竜電、狼雅(11人)
→四日目・幕内取組内容へ

◆五日目◆
20240314 05 900 春場所五日目@ニュース7

横綱照ノ富士は、初対戦の王鵬に寄り切られ、連敗で2勝3敗と黒星先行に。王鵬は、横綱初挑戦で金星獲得。
新大関琴ノ若は、宇良の肩透かしに倒れて2敗目。宇良は3大関撃破。
角番大関貴景勝は、熱海富士に押し出されて2敗目。
まだ白星のない大関霧島は、明生を叩き込んで初日を出す。
大関豊昇龍は、朝乃山に上手を取られて攻め込まれるが、土俵際の下手投げで逆転勝ちし、4勝目。大関陣でただひとり1敗を守る。
勝ちっぱなしの阿炎は、錦木と小結同士で対戦。突き放すも前に出られず、土俵際で突き落として際どく残し、初日から5連勝。
きのう初日を出した大栄翔は、きのう初黒星を喫した若元春と関脇同士で対戦。押しを堪えた相手を突き落として連勝。若元春は連敗。
首を痛めた金峰山と、膝を痛めた剣翔がきょうから休場。大の里は不戦勝で5連勝に。
新入幕の尊富士は、東十両筆頭の時疾風を押し出し、初日から5連勝。阿炎、大の里と3人で並走。
<成績上位者>
全勝 阿炎、大の里、尊富士(3人)
一敗 豊昇龍、高安、湘南乃海、竜電(4人)
二敗 貴景勝、琴ノ若、若元春、宇良、熱海富士、平戸海、豪ノ山、阿武咲、正代、御嶽海、佐田の海、美ノ海、錦富士、狼雅(14人)
→五日目・幕内取組内容へ

◆六日目◆
20240315 06 900 春場所六日目@ニュース7

横綱照ノ富士は、隆の勝の寄りに力なく土俵を割って3連敗で4敗目。隆の勝は2つめの金星獲得。
新大関琴ノ若は、三役以上でただひとり勝ちっぱなしの小結阿炎と対戦。相手の突きにあてがい続け、突き落としで勝って4勝目。阿炎は初黒星を喫し、琴ノ若戦7連敗。
大関でただひとり1敗の豊昇龍は、翔猿と対戦。低い体勢の相手から廻しを取れず、両差しの相手に寄り切られて2敗目。
角番大関貴景勝は、初大関戦の平戸海との取組。力強い押しで相手に回り込ませず、4勝目を上げる。
きのう初日を出した大関霧島は、きのう横綱を破った王鵬と対戦。相手のいなしに崩れず、引き落とし。4連敗スタート後、連勝で2勝目。
3連敗スタートだった関脇大栄翔は、3大関を破った宇良と対戦。よく見て突き放し、押し出して3連勝。
関脇若元春は、小結錦木と対戦。前に出て上手を取り、寄り倒し。連敗を止めて4勝目。初日に横綱を破った錦木は、二日目から5連敗。
朝乃山は、過去2戦2勝の熱海富士と対戦。先に上手を取って攻め込むが、粘った相手に廻しを切られ、上手投げで倒され、2日連続逆転負けで4敗目。熱海富士は3連勝で4勝目。
入幕2場所目の大の里は、今場所横綱を破った明生と対戦。力強く前に出、相手の逆転の突き落としも食わずに押し出し、初日から6連勝。
新入幕の尊富士は、美ノ海になにも差せずに一気に寄り切り、6連勝。大の里と2人で先頭。
<成績上位者>
全勝 大の里、尊富士(2人)
一敗 阿炎、湘南乃海(2人)
二敗 豊昇龍、貴景勝、琴ノ若、若元春、熱海富士、豪ノ山、阿武咲、高安、御嶽海、佐田の海、竜電、錦富士(12人)
→六日目・幕内取組内容へ

◆七日目◆
20240316 07 900 春場所七日目@ニュース7

横綱照ノ富士は、腰の状態が悪く、きょうから休場。春場所は横綱不在に。
新大関琴ノ若は、横綱を破った明生と対戦。やや強引な小手投げで倒して5勝目。
角番大関貴景勝は、小結錦木を突き落として5勝目。初日に横綱を破った錦木は、二日目から6連敗。
大関豊昇龍は、小結阿炎に突き放させず、押し倒して5勝目。初日から5連勝だった阿炎は、連敗。
初日から4連敗後に2連勝の大関霧島は、きのう横綱を破った隆の勝と対戦。相手をいなして回り込もうとするが、押し出されて2勝5敗と苦しい星に。
関脇若元春は、対戦成績で分のいい宇良を押し出して5勝目。
3連敗スタート後3連勝の関脇大栄翔は、朝乃山と対戦。土俵際で叩くが相手が落ちる前に外に出て4敗目。西前頭筆頭の朝乃山は3勝目。
初日から勝ちっぱなしの大の里は、阿武咲と対戦。前に出たところ、掬い投げで体を入れ替えられて初黒星。
もうひとりの勝ちっぱなし、新入幕の尊富士は、湘南乃海を寄り切り、ただひとり初日から7連勝。
<成績上位者>
全勝 尊富士(1人)
一敗 大の里(1人)
二敗 豊昇龍、貴景勝、琴ノ若、若元春、阿炎、阿武咲、高安、御嶽海、佐田の海、湘南乃海、錦富士(11人)
→七日目・幕内取組内容へ

◆八日目◆
20240317 08 900 春場所八日目@ニュース7

新大関琴ノ若は、関脇若元春と相星で対戦。差し手にこだわらず突き放しながらどんどん前に出、押し出して6勝目。
角番大関貴景勝は、埼玉栄高の後輩 王鵬に押し勝って6勝目。
大関豊昇龍は、1横綱1大関を破った隆の勝と対戦。俵に詰まる場面もあったが残し、押し出して6勝目。
大関霧島は、動きのいい翔猿と対戦。相手が下手を持って頭をつけた体勢を作り、肩越しの上手を取ったところを寄り切られ、2勝6敗に。
関脇大栄翔は、2大関を破った熱海富士と対戦。突っ張り続け、相手の叩きを堪えて引き落とし、4勝4敗と星を五分にする。
小結阿炎は、3大関を破った宇良と対戦。立合い張る動きで相手を牽制し、押し出し。連敗を止めて6勝目。
小結錦木は、朝乃山と対戦。土俵際で両差しになるも、両上手を取った相手に寄り切られ、二日目から7連敗で後がなくなる。
新入幕の尊富士は、竜電と対戦。休まず前に出て押し出し、ただひとり中日勝ち越し。
きのう初黒星を喫した入幕2場所目の大の里は、関取最年長の玉鷲と対戦。相手の喉輪にのけぞるも下がらず、押し出し。連敗せずに7勝目を上げ、ただひとり先頭の尊富士に1差。
<成績上位者>
全勝 尊富士(1人)
一敗 大の里(1人)
二敗 豊昇龍、貴景勝、琴ノ若、阿炎、御嶽海、佐田の海、湘南乃海(7人)
→八日目・幕内取組内容へ

◆九日目◆
20240318 09 900 春場所九日目@ニュース7

ただひとり勝ちっぱなしの新入幕尊富士は、初の三役戦で小結阿炎と対戦。力強く押し出し、初日から9連勝。阿炎は3敗目。
ただひとり1敗の入幕2場所目 大の里は、関脇若元春と初対戦。力強い出足で相手を俵に追い詰め、そのまま寄り切って勝ち越しを決める。若元春は4敗目。
新大関琴ノ若は、関脇大栄翔と対戦。力強く前に出続け、押し出して7勝目。大栄翔は5敗目。
角番大関貴景勝は、2大関を破った翔猿と対戦。よく見て押し出し、7勝目。勝ち越しまであと1勝。
大関豊昇龍は、翠富士に素早い肩透かしで倒され、3敗に後退。
大関霧島は、小結錦木を寄り切り、連敗を止めて3勝目。初日横綱を破った錦木は、二日目から8連敗で負け越しが決まる。
宇良は、朝乃山を肩透かし気味に回り込んでから掬い投げで倒し、4勝目。三役復帰を目指す朝乃山は、4勝5敗と黒星先行に。
返り入幕の北の若は、埼玉栄高で1年先輩の琴勝峰と対戦。互いに張り手を見せる激しい相撲の末、土俵際での逆転負けで負け越しが決まる。
<成績上位者>
全勝 尊富士(1人)
一敗 大の里(1人)
二敗 貴景勝、琴ノ若、湘南乃海(3人)
三敗 豊昇龍、阿炎、豪ノ山、高安、御嶽海、佐田の海(6人)
→九日目・幕内取組内容へ

◆十日目◆
20240319 10 900 春場所十日目@ニュース7

ただひとり勝ちっぱなしの尊富士は、ただひとり1差の大の里とプロでは初対戦。相手の上手投げに乗じて一気に前に出、押し出しで勝利。新入幕で初日から10連勝、後続に2差をつける。
新大関琴ノ若は、ともに横綱の祖父を持ち、埼玉栄高の後輩 王鵬と対戦。先手で攻め続けて寄り切り、勝ち越しを決める。
勝てば角番脱出の大関貴景勝は、関脇大栄翔と対戦。押し勝って前に出るが、相手の土俵際での突き落としに逆転負けし、きょうの勝ち越しならず。大栄翔は星を五分にする。
きのう3敗目を喫した大関豊昇龍は、関脇若元春と対戦。立合い動いてすぐに上手を取っての投げで、7勝目を上げる。若元春は5勝5敗に。
大関霧島は、平戸海と対戦。両差しになった相手に攻められ、土俵際の上手投げに下手投げを返されて倒れ、7敗と後がなくなる。平戸海は大関戦初勝利。
初日から5連勝するも、中盤星が伸びない小結阿炎は、大関経験者の御嶽海と対戦。立合い変わって上手を求めるが、一気に前に出た相手の掬い投げに倒れて4敗目。御嶽海は7勝目を上げる。
きのう負け越しが決まった小結錦木は、宇良に足を取られ、押し出されて二日目から9連敗。
三役復帰を目指す朝乃山は、今場所金星を獲得した明生と対戦。ともに相手を俵に追い詰める熱戦の末、上手投げで勝ち、5勝5敗と星を五分にする。
翔猿が、腸炎のために休場。しかしあすから再出場するとのこと。
<成績上位者>
全勝 尊富士(1人)
一敗 なし
二敗 琴ノ若、大の里(2人)
三敗 豊昇龍、貴景勝、豪ノ山、高安、御嶽海、湘南乃海(6人)
→十日目・幕内取組内容へ

◆十一日目◆
20240320 11 900 春場所十一日目@ニュース7

ただひとり勝ちっぱなしの新入幕 尊富士は、初の大関戦で新大関 琴ノ若と対戦。相手の押っ付けに上体が起きるが体を離して立て直し、右差しで一気に寄り切って初日から11連勝。新入幕での初日から11連勝は、64年前の大鵬と並んで1位タイの記録となる。琴ノ若は3敗に後退。
入幕2場所目の大の里は、大関貴景勝と初対戦。相手の突き放しに下がらず、引きに乗じた押しで土俵下まで吹っ飛ばし、9勝目を上げる。先頭の尊富士をただひとり2差で追う。貴景勝は、きょうの角番脱出はならず。
大関豊昇龍は、関脇大栄翔と対戦。やや消極な相撲ながら危ない場面は足腰のよさで残し、突き落としで勝って勝ち越しを決める。大栄翔は6敗目で今場所の二桁勝利はならず。
大関霧島は、関脇若元春と対戦。相手得意の左を差され、力なく俵を割り、負け越しが決まる。若元春は6勝目。
小結阿炎は、勝ち越しの懸かる湘南乃海を押し出して7勝目。
小結錦木は、隆の勝に寄り切られ、二日目から10連敗。
豪ノ山は、大関経験者の御嶽海と7勝同士で対戦。左押っ付けで一気に前に出、腹を突いて外へ出し、勝ち越しを決める。
休場明けの高安は、佐田の海を上手投げで倒して勝ち越し。
翠富士は、大関経験者の正代を肩透かしで倒して6勝目。《肩透かし》での勝利は3日連続。
きのう腸炎で休場した翔猿は1日で土俵に復帰し、明生を寄り倒して6勝目を上げる。
<成績上位者>
全勝 尊富士(1人)
一敗 なし
二敗 大の里(1人)
三敗 豊昇龍、琴ノ若、豪ノ山、高安(4人)
四敗 貴景勝、阿炎、御嶽海、湘南乃海(4人)
→十一日目・幕内取組内容へ

◆十二日目◆
20240321 12 900 春場所十二日目@ニュース7

ただひとり勝ちっぱなしの新入幕尊富士は、同学年の大関豊昇龍と初対戦。左差しで一気に前に出るが、土俵際の小手投げで放り投げられて初黒星。新入幕連勝記録の更新はならず。豊昇龍は9勝目。
ただひとり2敗の大の里は、大関琴ノ若と対戦。右差しで前に出たところを小手投げで倒され、3敗に後退。単独先頭の尊富士は、依然後続に2差。琴ノ若は9勝目。
角番大関貴景勝は、関脇若元春と対戦。頭から当たらず受ける立合いで、上手を取られて寄り切られてきょうの角番脱出ならず。7勝してから3連敗。若元春は7勝目。
きのう負け越しが決まった大関霧島は、翠富士と1分を超える相撲の末、寄り切られて9敗目。
関脇大栄翔は、過去3戦負けなしの豪ノ山と対戦。突き放しを堪えられ、叩き込まれて7敗と後がなくなる。豪ノ山は9勝目。豊昇龍、琴ノ若、大の里と4人で先頭の尊富士を追う。
小結錦木は、熱海富士を土俵際まで攻め込むが、叩き込まれて逆転負けし、二日目から11連敗。熱海富士は7勝目。
小結阿炎は、すでに勝ち越している高安を押し出し、三役でおよそ1年半ぶりに勝ち越す。
宇良は、明生に土俵際にされるが堪え、腕を手繰って体を入れ替えて送り倒して6勝6敗と星を五分にする。今場所横綱を破った明生は、負け越しに。
<成績上位者>
全勝 なし
一敗 尊富士(1人)
二敗 なし
三敗 豊昇龍、琴ノ若、大の里、豪ノ山(4人)
四敗 阿炎、高安、湘南乃海(3人)
→十二日目・幕内取組内容へ

◆十三日目◆
20240322 13 900 春場所十三日目@ニュース7

きのう初黒星を喫したものの依然単独先頭の新入幕尊富士。関脇若元春と対戦し、相手得意の左四つになる巻き替え、両差しで寄り切って12勝目。後続との2差を守り、110年ぶりの新入幕優勝に大きく近づく。若元春はきょうの勝ち越しならず。
先頭に2差の大関豊昇龍は、豪ノ山と相星対戦。出てくる相手を掬い投げで倒し、二桁勝利。豪ノ山は4敗に後退。
先頭に2差の新大関琴ノ若は、角番脱出を懸ける貴景勝と大関同士で対戦。突き押し得意の相手を四つ相撲に持ち込むが、上手が深く、掬い投げから送り出されて4敗に後退。7称してから3連敗していた貴景勝は、ようやく角番脱出。
すでに負け越しが決まっている大関霧島は、金峰山と対戦。相手の両手突きで土俵際になり、寄り切られて二桁負けとなる。
入幕2場所目で先頭に2差の大の里は、関脇大栄翔と対戦。叩いていなし、二桁勝利。大関豊昇龍と2人で優勝争いに残る。大栄翔は負け越しに。
小結錦木は、明生を下手投げで倒し、初日以来の白星で2勝目。
きのう勝ち越しを決めた小結阿炎は、朝乃山に突き落とされて5敗目。西前頭筆頭で三役復帰を目指す朝乃山は、勝ち越しを決める。
<成績上位者>
全勝 なし
一敗 尊富士(1人)
二敗 なし
三敗 豊昇龍、大の里(2人)
四敗 琴ノ若、豪ノ山、高安(3人)
五敗 貴景勝、阿炎、朝乃山、熱海富士、湘南乃海、錦富士(6人)
→十三日目・幕内取組内容へ

◆十四日目◆
20240323 14 620 琴ノ若 寄り倒し 豊昇龍 38

勝てば記録づくしの新入幕優勝が決まる尊富士は、大関経験者の朝乃山と対戦。しかし朝乃山に一気に寄り切られて2敗目。そして勝負後、右足を痛めて車椅子に乗り、救急車で病院に搬送されたとのこと。優勝の行方が不透明に。三役復帰を目指す西前頭筆頭の朝乃山は9勝目。
3敗の大関豊昇龍は、新大関琴ノ若と対戦。立合い上手を求めて動き、そのまま上手投げにいくが呼び込み、相手に寄り倒されて4敗に後退。優勝の可能性はなくなる。
3敗の大の里は、小結阿炎を叩き込んで11勝目。ただひとり尊富士と1差になり、優勝の可能性を持って千秋楽へ。阿炎は6敗目。
大関貴景勝が首の状態悪化と大胸筋損傷のため、休場。大関霧島は、不戦勝で4勝目。
関脇若元春は、熱海富士を寄り切って勝ち越しを決める。
既に負け越しが決まっている関脇大栄翔は、隆の勝を引き落として6勝目。
きのう2勝目を上げた小結錦木は、王鵬の小手投げに倒れて12敗目。
東前頭筆頭で三役復帰を目指す宇良は、平戸海を下手投げで倒して7敗で踏みとどまったかに見えたが、髷をつかんだ反則があったとして敗れ、負け越しが決まる。
ともに負け越しが決まっている39歳の玉鷲と23歳の北の若は、激しい突き放し合いの末、玉鷲が押し出しで勝って6勝目。
東十両筆頭で新入幕を目指す時疾風は、妙義龍の上手投げに倒れてきょうの勝ち越し決定ならず。
<成績上位者>
全勝~一敗 なし
二敗 尊富士(1人)
三敗 大の里(1人)
四敗 豊昇龍、琴ノ若、豪ノ山、高安(4人)
五敗 朝乃山、湘南乃海(2人)
→十四日目・幕内取組内容へ

◆千秋楽◆
20240324 15 900 春場所千秋楽@ニュース7

優勝争い単独先頭の尊富士は、きのう右足負傷したが、強行出場。二桁勝利を上げている豪ノ山と対戦。押し相撲の相手を組み止め、前に攻め、最後は押し倒して13勝目。110年ぶりの新入幕優勝、初土俵から10場所の史上最速幕内優勝、史上4人目の幕尻優勝など、記録づくめの優勝を果たす。また、2000年11月の琴光喜以来、殊勲、技能、敢闘の三賞すべてを獲得。
千秋楽まで優勝を争った入幕2場所目の大の里は、敢闘賞と技能賞をダブル受賞。取組では、大関豊昇龍と対戦。右差しで出たところ、土俵際の豪快な下手投げで倒され、11勝4敗で今場所を終える。大関豊昇龍も、11勝4敗に。
既に二桁負けを喫している大関霧島は、新大関の琴ノ若と対戦。50秒を超える相撲の末、上手投げにいくが、軍配は相手に。しかし「差し違え」で勝って5勝目。陸奥部屋所属 最後の土俵で白星をもぎ取った。琴ノ若は10勝4敗で新大関の場所を終える。
関脇若元春は、過去3戦勝ったことのない朝乃山と対戦。喧嘩四つの相手に左を差し勝ち、寄り切って9勝目を上げる。
既に負け越しが決まっている関脇大栄翔は、平戸海に引き落とされて9敗目。来場所、平幕に下がる星となる。
小結阿炎は、過去2戦2敗の熱海富士と対戦。相手の引きに乗じて押し出し、9勝目を上げる。
小結錦木は、首を痛めて途中休場があった金峰山と対戦。両差しで寄り切り、3勝目を上げる。
高安は、返り入幕の大奄美を寄り切って11勝4敗。大奄美は3年ぶりの幕内勝ち越しはならず。
<成績上位者>
全勝~一敗 なし
二敗 尊富士※優勝
三敗 なし
四敗 豊昇龍、大の里、高安(3人)
五敗 琴ノ若、豪ノ山(2人)
→千秋楽・幕内取組内容へ

《2024年春場所取組内容・目次へ》

春場所千秋楽・幕内。(2024年3月)

春場所千秋楽・幕内の取り組み。
優勝争い単独先頭の尊富士は、きのう右足負傷したが、強行出場。二桁勝利を上げている豪ノ山と対戦。押し相撲の相手を組み止め、前に攻め、最後は押し倒して13勝目。110年ぶりの新入幕優勝、初土俵から10場所の史上最速幕内優勝、史上4人目の幕尻優勝など、記録づくめの優勝を果たす。また、2000年11月の琴光喜以来、殊勲、技能、敢闘の三賞すべてを獲得。
千秋楽まで優勝を争った入幕2場所目の大の里は、敢闘賞と技能賞をダブル受賞。取組では、大関豊昇龍と対戦。右差しで出たところ、土俵際の豪快な下手投げで倒され、11勝4敗で今場所を終える。大関豊昇龍も、11勝4敗に。
既に二桁負けを喫している大関霧島は、新大関の琴ノ若と対戦。50秒を超える相撲の末、上手投げにいくが、軍配は相手に。しかし「差し違え」で勝って5勝目。陸奥部屋所属 最後の土俵で白星をもぎ取った。琴ノ若は10勝4敗で新大関の場所を終える。
関脇若元春は、過去3戦勝ったことのない朝乃山と対戦。喧嘩四つの相手に左を差し勝ち、寄り切って9勝目を上げる。
既に負け越しが決まっている関脇大栄翔は、平戸海に引き落とされて9敗目。来場所、平幕に下がる星となる。
小結阿炎は、過去2戦2敗の熱海富士と対戦。相手の引きに乗じて押し出し、9勝目を上げる。
小結錦木は、首を痛めて途中休場があった金峰山と対戦。両差しで寄り切り、3勝目を上げる。
高安は、返り入幕の大奄美を寄り切って11勝4敗。大奄美は3年ぶりの幕内勝ち越しはならず。

幕内全取り組み内容は以下の通り。
カッコ内は取り組み時間です。
立合い不成立がない場合は、記載なし。不成立があった場合は、「待った1回」などと回数ともに表記。
物言いがない場合は、記載なし。物言いがついた場合は、「軍配通り」、「差し違え」、「取り直し」、「反則」と表記。

● 北の若 3勝12敗 寄り倒し ○ 美ノ海 7勝8敗 (5.5秒)
 美ノ海、左下手を取り、右で押っ付けながら右前廻しも取って前に出る。北の若、俵の上で左から掬おうとするが、美ノ海、体を預けて寄り倒す。
20240324 15 601 美ノ海 寄り倒し 北の若 38

○ 一山本 7勝8敗 寄り切り ● 竜電 6勝9敗 (6.8秒)
 一山本、両手突きから押し、叩きながら引き、再び押し上げながら前に出、左を差して寄り切る。
20240324 15 602 一山本 寄り切り 竜電 35

● 遠藤 5勝10敗 押し出し ○ 御嶽海 9勝6敗 (3.1秒)
 遠藤、右手を出して低く当たり、左前廻しに手を伸ばすが取れず。御嶽海、押す。遠藤、下がりながら叩くが、相手が落ちる前に外へ出る。
20240324 15 603 御嶽海 押し出し 遠藤 40

○ 正代 8勝7敗 押し出し ● 錦富士 8勝7敗 (3.5秒)
 正代、右を差して前に出る。錦富士、左で突き落としにいきながら左へ回るが、正代、押し出す。
20240324 15 604 正代 押し出し 錦富士 40

● 狼雅 7勝8敗 網打ち ○ 琴勝峰 8勝7敗 (11.5秒)
 狼雅、すぐに左前廻しを取る。琴勝峰、押し上げて切ろうとするがならず。狼雅、左上手出し投げで振って前に出る。琴勝峰、右半身になり、両手で相手の右腕を抱え、土俵際、のけぞりながらの網打ちで逆転勝ち。
20240324 15 605 琴勝峰 網打ち 狼雅 40-2

○ 北勝富士 6勝9敗 押し出し ● 湘南乃海 9勝6敗 (33.5秒) 「待った1回」
 北勝富士、ふわっと突っ掛ける。2度目、北勝富士、右手を出して当たり、右を差す。湘南乃海、左を巻き替えて深い下手を取る。北勝富士、右上手に手を伸ばすが取れず。両者、足が止まる。北勝富士、右へ回り、土俵際で右小手投げにいく。湘南乃海、堪えて左下手投げを返す。両者、中に戻る。北勝富士、相手の廻しを切り、押しながら前に出る。湘南乃海、右を差す。北勝富士、頭をつけ、両者、足が止まる。湘南乃海、肩透かしを引いて呼び込む。北勝富士、乗じて前に出、押し出す。
20240324 15 606 北勝富士 押し出し 湘南乃海 40

● 大奄美 7勝8敗 寄り切り ○ 高安 11勝4敗 (18.0秒)
 大奄美の右、高安の左で、差し手争い。高安、左を差し勝ち、差し手を大きく返し、右で押っ付け、両廻しを取る。大奄美、右で首を巻く。高安、両廻しを持って前に出、寄り切る。
20240324 15 607 高安 寄り切り 大奄美 42

● 妙義龍 6勝9敗 押し出し ○ 玉鷲 7勝8敗 (3.8秒) 「待った1回」
 玉鷲、突っ掛ける。2度目、妙義龍、右を差す。玉鷲、左押っ付け、右筈押しで相手を起こし、押し出す。
20240324 15 608 玉鷲 押し出し 妙義龍 38

○ 尊富士 13勝2敗 押し倒し ● 豪ノ山 10勝5敗 (11.7秒)
 尊富士、右から張り、左を差して組み止める。豪ノ山、左下手を取る。尊富士、右上手に手を伸ばして取り、前に出ながら左下手も取る。豪ノ山、左差し手を返し、土俵際で相手の上手を切る。尊富士、左下手で振り、右上手を探るが取れず、右で押っ付けながら前に出ようとする。豪ノ山、土俵際、相手の廻しを切って体を離し、左から突き落とそうとする。尊富士、そこを押す。豪ノ山、俵の外に倒れ、土俵下へ転がり落ちる。
20240324 15 609 尊富士 押し倒し 豪ノ山 41
〔優勝を決めて表情を崩す尊富士〕
20240324 15 609 尊富士 押し倒し 豪ノ山 57 表情を崩す尊富士

● 翠富士 7勝8敗 寄り切り ○ 佐田の海 8勝7敗 (5.1秒)
 両者、胸で当たる。佐田の海、左を差して前に出る。翠富士、右上手を取り、土俵際を右へ回ろうとするがならず。佐田の海、深い左下手を取って寄り切る。
20240324 15 610 佐田の海 寄り切り 翠富士 41

● 翔猿 8勝7敗 押し出し ○ 阿武咲 9勝6敗 (4.3秒)
 翔猿、右から張って右を差す。阿武咲、右手を出して当たり、左押っ付けで相手を傾かせ、押しながら前に出る。翔猿、右半身で土俵際になる。阿武咲、そのまま押し出す。
20240324 15 611 阿武咲 押し出し 翔猿 40

● 隆の勝 5勝10敗 寄り切り ○ 明生 6勝9敗 (19.0秒)
 明生、踏み込み、左から突いていなし、右喉輪で押し上げる。隆の勝、突き放す。明生、また左で突いていなし、突き上げる。隆の勝、叩きながら引き、右で突く。明生、俵に詰まる。隆の勝、右で後ろ廻しを取る。明生、土俵際で向き直りながら相手の廻しを切り、両差しで中に戻り、深い右下手を持って前に出、寄り切る。
20240324 15 612 明生 寄り切り 隆の勝 38

● 宇良 6勝9敗 押し倒し ○ 王鵬 7勝8敗 (10.4秒)
 王鵬、両手で相手の肩を押し上げ続ける。宇良、下がり、俵に足をかけながら右で突いていなす。王鵬、向き直り、引く。宇良、そこを一気に前に出る。王鵬、左を差して相手の右腕をバンザイにしながら堪え、前に出て押す。宇良、俵の外に尻もち。
20240324 15 613 王鵬 押し倒し 宇良 39

● 金峰山 6勝7敗2休 寄り切り ○ 錦木 3勝12敗 (3.7秒)
 金峰山、両手突きで相手を起こす。錦木、中に入って前に出る。金峰山、力なく俵を割る。
20240324 15 614 錦木 寄り切り 金峰山 40

○ 阿炎 9勝6敗 押し出し ● 熱海富士 8勝7敗 (4.8秒)
 阿炎、両手突きから突っ張りながら前に出る。熱海富士、俵に詰まり、叩こうとするが、外へ出る。
〔外に出た熱海富士〕
20240324 15 615 阿炎 押し出し 熱海富士 40-2 外に出た熱海富士

● 朝乃山 9勝6敗 寄り切り ○ 若元春 9勝6敗 (13.6秒)
 朝乃山は右肘を、若元春は左肘を固めて当たり、差し手争い。朝乃山、左上手を取り、右をねじ込もうとする。若元春、左押っ付けから左を差し勝ち、右で引っ張り込む。両者、左下手を取る。若元春、相手の下手を切り、右で押っ付けながら上手も取り、前に出て寄り切る。
20240324 15 616 若元春 寄り切り 朝乃山 37

● 大栄翔 6勝9敗 引き落とし ○ 平戸海 9勝6敗 (2.6秒)
 大栄翔、両手突きから突っ張るが、前に出られず。平戸海、はね上げ、機を見て右へ開きながら叩き込む。
20240324 15 617 平戸海 引き落とし 大栄翔 40

● 大の里 11勝4敗 下手投げ ○ 豊昇龍 11勝4敗 (4.4秒)
 豊昇龍、頭から踏み込み、左上手前廻しを取る。大の里、腰を引いて廻しを切り、右をのぞかせて前に出る。豊昇龍、土俵際で右下手を取り、体を開いて豪快な下手投げで相手を倒して逆転勝ち。
20240324 15 618 豊昇龍 下手投げ 大の里 40

○ 霧島 5勝10敗 上手投げ ● 琴ノ若 10勝5敗 (50.5秒) 「差し違え」
 両者、胸で当たり合う。霧島、突き放す。琴ノ若、突き返す。霧島、廻しを探る。琴ノ若、体を離し、両者、一瞬見合う。霧島、右を差して前に出る。琴ノ若、左小手で振りながら土俵際堪える。霧島、左も差し、深い右下手を取る。琴ノ若、土俵際で左で抱えて左半身の体勢。両者、足が止まる。霧島、下手を離して右から掬い、左喉輪で押し上げ、右下手、左上手を取る。琴ノ若、正対するが上手に届かず。霧島、左上手投げにいく。琴ノ若、傾くが堪え、右差しで前に出る。両者、足が止まり、霧島は右差しで両廻し、琴ノ若は右下手を持ってやや半身の体勢。霧島、左足外掛けにいく。琴ノ若、少し下がって掛けられた足を外す。霧島、土俵際で体を開き、豪快な左上手投げ。両者、土俵下へ転がり落ちる。軍配、琴ノ若。「物言い」がつき「両者が同時か協議した結果、琴ノ若の体が先に落ちていた」として「差し違え」で霧島の勝ちとなる。
〔霧島の上手投げ〕
20240324 15 619 霧島 上手投げ 琴ノ若 35
20240324 15 619 霧島 上手投げ 琴ノ若 40
〔説明する粂川審判長と土俵下の両力士〕
20240324 15 619 霧島 上手投げ 琴ノ若 60 説明する粂川審判長と土俵下の両力士

★来場者アンケートによる「敢闘精神あふれる力士」
1位:尊富士、2位:霧島、3位:豊昇龍・若元春

《2024年春場所取組内容・目次へ》

2024年春(3月)場所十両の各日まとめ及び成績上位者変遷

各日の十両取組内容の冒頭に書いたその日のまとめを集めました。
三日目以降は、成績上位者の名前も掲載。

◇初日◇
20240310 01 502 伯桜鵬 上手投げ 北はり磨 40
○伯桜鵬 上手投げ 北はり磨●

東筆頭まで番付を上げた時疾風は、2012年11月以来、およそ11年ぶりに十両に下がった関脇経験者の宝富士と対戦。相手の寄りを俵で堪え、出し投げで崩して送り出し、白星発進。
幕内優勝経験のある元関脇若隆景。右膝負傷で幕下に番付を落とすが、休場明けの先場所幕下優勝を果たし、1年ぶりに関取での土俵に復帰。初日は欧勝海を押し出して白星発進。
左肩手術による休場で番付を落としてから関取に復帰した20歳の伯桜鵬と9回目の十両に昇進したの37歳の北はり磨が対戦。伯桜鵬が前に出、上手投げで倒して初日白星。
獅司と志摩ノ海は、40秒を超える熱戦の末、獅司が寄り切って初日白星。
先場所1勝もできないまま右膝を痛めて途中休場し、十両に下がった碧山。初日は琴恵光と対戦し、突き放しから送り出して今年の初白星。
→初日・十両取組内容へ

◇二日目◇
20240311 02 513 水戸龍 小手投げ 時疾風 38
○水戸龍 小手投げ 時疾風●

東筆頭の時疾風は、学生時代も大相撲でも勝ったことがない水戸龍と対戦。相手得意の右を差させず、両差しで一気に前に出るが、土俵際の小手投げで逆転負けし、初黒星。水戸龍は連勝。
関取に復帰した若隆景は、玉正鳳と対戦。相手のいなしに俵に詰まるが、周り込みながら立て直し、押し出して連勝。
関取に復帰した伯桜鵬は、千代栄の突き放しを堪え、引きに乗じて寄り切って連勝。
初土俵以来負け越しなしの白熊は、千代翔馬と対戦。相手に上手を取られるが、腕を抱えて力強く寄り切って連勝。
3年半ぶりに関取に復帰した北はり磨は、11年ぶりに幕下となった千代丸と7年ぶりに対戦。一気に寄り切られて連敗。
→二日目・十両取組内容へ

◇三日目◇
20240312 03 505 若隆景 送り出し 紫雷 38
○若隆景 送り出し 紫雷●

1年ぶりに関取の土俵を務める若隆景は、紫雷と2連勝同士で対戦。先に上手を取り、出し投げで後ろについて送り出し、初日から3連勝。
4場所ぶりに関取の土俵を務める伯桜鵬は、勇磨と対戦。機をうかがう慎重な相撲で、1分30秒近い時間をかけて寄り切り、初日から3連勝。
十両4場所目で自己最高位の東8枚目の朝紅龍は、獅司を突き落として初日から3連勝。
英乃海が「急性胃腸炎」のため休場。白熊は不戦勝で初日から3連勝。
およそ11年ぶりに十両に下がった宝富士は、水戸龍との2分近い相撲の末、上手投げで勝って連勝。
まだ白星のない玉正鳳と欧勝海は熱戦の末、欧勝海が相手を浮かせながら寄り切って初日を出す。
<成績上位者>
全勝 白熊、朝紅龍、若隆景、伯桜鵬(4人)
→三日目・十両取組内容へ

◇四日目◇
20240313 04 506 若隆景 押し出し 志摩ノ海 41

1年ぶりに関取の土俵を務める若隆景は、志摩ノ海と対戦。相手の素早い回り込みにもついていき、押し出して初日から4連勝。
4場所ぶりに関取の土俵を務める伯桜鵬は、欧勝海と対戦。相手に先に両廻しを取られ、寄り切られて初黒星。
きのう不戦勝で連勝をのばした白熊は、大翔鵬と対戦。大きな相手と胸を合わせる体勢になり、寄り切られて初黒星。
自己最高位東8枚目で地元大阪出身の朝紅龍は、千代翔馬を寄り切って初日から4連勝。若隆景と2人で先頭。
3年半ぶりに関取に復帰した北はり磨は、對馬洋の叩きに乗じて一気に押し出し、初日を出す。
西幕下2枚目の阿武剋は初めての十両取組で天空海と対戦。相手の掛け投げを堪えて下手投げで倒し、2勝目を上げる。
<成績上位者>
全勝 朝紅龍、若隆景(2人)
一敗 時疾風、宝富士、欧勝馬、白熊、紫雷、伯桜鵬、千代栄(7人)
→四日目・十両取組内容へ

◇五日目◇
20240314 05 507 朝紅龍 押し出し 英乃海 40
○朝紅龍 押し出し 英乃海●

初日から4連勝の若隆景は、碧山とおよそ1年半ぶりに対戦。土俵際まで押し込まれるが回り込み、寄り切って5連勝。
初日から4連勝の朝紅龍は、英乃海と対戦。先に動き続けて押し出し、5連勝。若隆景と並走。
きのう初黒星を喫した伯桜鵬は、天空海と初対戦。相手の豪快な掛け投げで倒されて連敗。
白熊は、日本体育大学の1年先輩 欧勝馬と相星で対戦。寄り切って3勝目を上げる。
きのう初白星を出した37歳の北はり磨は、15歳年下の欧勝海と対戦。動いて攻め続けるが、廻しを取った相手に寄り切られ、連勝ならず4敗目。
<成績上位者>
全勝 朝紅龍、若隆景(2人)
一敗 白熊、紫雷(2人)
二敗 時疾風、宝富士、水戸龍、友風、欧勝馬、大翔鵬、獅司、欧勝海、天空海、伯桜鵬、千代栄(11人)
→五日目・十両取組内容へ

◇六日目◇
20240315 06 504 若隆景 掬い投げ 伯桜鵬 42
○若隆景 掬い投げ 伯桜鵬●

勝ちっぱなしの若隆景は、やはり怪我で幕内から番付を落とし今場所関取に復帰した伯桜鵬と対戦。先手で攻め、相手の土俵際での小手投げに掬い投げを返して倒し、初日から6連勝。伯桜鵬は3連勝のあと3連敗。
もうひとりの勝ちっぱなし力士 朝紅龍は、白鷹山と対戦。相手の突き放しに全く下がらず、いなして送り出し、初日から6連勝。若隆景と2人で並走。
紫雷は、返り十両の對馬洋と対戦。素早く動く相手が自分で体勢を崩して倒れ、5勝目。ただひとり1差で先頭の2人を追う。
3年半ぶりに関取に復帰した北はり磨は、琴恵光と7年ぶりに対戦。前に出、相手の掬い投げをかわして押し出し、2勝目を上げる。
志摩ノ海は、欧勝海と対戦。途中『廻し待った』での中断を除いても2分近い相撲の末、寄り切って今場所の初日を出す。
<成績上位者>
全勝 朝紅龍、若隆景(2人)
一敗 紫雷(1人)
二敗 時疾風、水戸龍、白熊、大翔鵬、獅司、天空海(6人)
→六日目・十両取組内容へ

◇七日目◇
20240316 07 507 若隆景 寄り切り 英乃海 41
○若隆景 寄り切り 英乃海●

勝ちっぱなしの若隆景は、英乃海とおよそ3年ぶりに対戦。分が悪かった相手を寄り切って初日から7連勝。
もうひとりの勝ちっぱなし力士 朝紅龍は、天空海を突き落として7連勝。若隆景と並走。
ただひとり1敗の紫雷は、3年半ぶりに関取に復帰した北はり磨と初対戦。押っ付けられて差せず、廻しを取るが切られ、突き落とされて2敗目。北はり磨は連勝で3勝目。
関取に復帰し3連勝スタート後3連敗した伯桜鵬は、琴恵光とと対戦。両差しで前に出、押し出して4勝目を上げる。
再十両の對馬洋は、獅司との熱戦の末、豪快な上手投げで倒し、3勝目を上げる。
<成績上位者>
全勝 朝紅龍、若隆景(2人)
一敗 なし
二敗 水戸龍、白熊、大翔鵬、紫雷(4人)
→七日目・十両取組内容へ

◇八日目◇
20240317 08 503 千代栄 突き落とし 若隆景 41
○千代栄 突き落とし 若隆景●

勝ちっぱなしの若隆景は、千代栄にすぐに突き落とされて初黒星。
もうひとりの勝ちっぱなし力士 朝紅龍は、対戦相手 白熊の休場による不戦勝で中日勝ち越し。単独先頭となる。白熊は、きのうの取組で腰を痛めての休場。
返り十両の伯桜鵬は、紫雷を豪快な上手投げで倒して5勝目を上げるが、取組後、やや足を気にする。
新入幕を目指す東筆頭の時疾風は、武将山と対戦。押し相撲の相手に下手を取られ、寄り切られて連敗で4勝4敗に。
新入幕を目指す西4枚目の欧勝馬は、11年ぶりに十両に下がった宝富士と対戦。相手に差させず、頭四つの展開に持ち込み、1分を超える相撲の末に押し出して5勝目。宝富士は4勝4敗に。
5連敗スタートだった志摩ノ海は、千代翔馬に上手を取られるもすぐに切り、押し倒して3連勝。
<成績上位者>
全勝 朝紅龍(1人)
一敗 若隆景(1人)
二敗 水戸龍、大翔鵬(2人)
三敗 欧勝馬、白熊、獅司、紫雷、天空海、伯桜鵬、千代栄(7人)
→八日目・十両取組内容へ

◇九日目◇
20240318 09 504 若隆景 送り出し 天空海 41
○若隆景 送り出し 天空海●

ただひとり勝ちっぱなしの朝紅龍は、輝と対戦。体格に勝る相手に胸を合わされ、寄り切られて初黒星。輝は、連敗を3で止めて3勝目。
きのう初黒星を喫した若隆景は、天空海と対戦。左に動いて送り出し、勝ち越しを決めるとともに、朝紅龍と2人で先頭に並ぶ。
大翔鵬は、水戸龍を寄り切って7勝目。ただひとり先頭に1差。
きのう勝ちっぱなしの若隆景を破った千代栄は、紫雷を突き落として3連勝で6勝目。
東筆頭の時疾風は、白鷹山の突きに下がらず、両差しで寄り切って5勝目。白鷹山は負け越しが決まる。
對馬洋は、幕下の嘉陽を寄り切り、3連勝で5勝4敗と白星先行に。
<成績上位者>
全勝 なし
一敗 朝紅龍、若隆景(2人)
二敗 大翔鵬(2人)
三敗 水戸龍、欧勝馬、千代栄(3人)
→九日目・十両取組内容へ

◇十日目◇
20240319 10 511 水戸龍 小手投げ 朝紅龍 40
○水戸龍 小手投げ 朝紅龍●

きのう初黒星を喫した朝紅龍は、水戸龍と対戦。相手の突き落としを堪えて両差しになるが、掬い投げにいったところを小手投げを返されて倒れ、連敗で2敗目。
きのう再び先頭に並んだ若隆景は、大翔鵬と対戦。上手を取るが肩透かしで倒されて2敗目。大翔鵬は勝ち越しを決め、朝紅龍、若隆景と3人が先頭に並ぶ展開に変わる。
欧勝馬は、伯桜鵬と左四つになり、じわじわ前に出、相手の突き落としに乗じて寄り倒して7勝目。伯桜鵬は、元気なく5勝5敗と五分の星に。
新十両を目指す西幕下4枚目の塚原は、琴恵光を小手投げでいなし、送り出して勝ち越しを決める。東十両12枚目の琴恵光は、1勝9敗と厳しい星に。
<成績上位者>
全勝~一敗 なし
二敗 大翔鵬、朝紅龍、若隆景(3人)
三敗 水戸龍、欧勝馬(2人)
四敗 紫雷、千代栄(2人)
→十日目・十両取組内容へ

◇十一日目◇
20240320 11 510 水戸龍 押し倒し 若隆景 45

2敗で先頭のひとり朝紅龍は、返り十両の伯桜鵬と対戦。引いたところを押し出され、8連勝スタートから3連敗。
2敗で先頭のひとり若隆景は、ともに学生相撲出身で同学年の水戸龍と対戦。廻しを取るも、動きのいい相手に押し倒され、連敗で3敗目。水戸龍は勝ち越しを決める。
きのう若隆景を破って先頭に並んだ大翔鵬は、千代栄を押し出して9勝目。単独先頭に立つ。
獅司は、長年幕内を務めた宝富士と初対戦。相手得意の左四つになるが、1分を超える相撲の末に、上手投げで勝ち、6勝5敗と白星先行に。西筆頭の宝富士は6敗目。
腰と背中を痛めて3日間休場した白熊がきょうから再出場し、碧山と対戦。相手の引きに乗じて押し出し、6勝目を上げる。
<成績上位者>
全勝~一敗 なし
二敗 大翔鵬(1人)
三敗 水戸龍、朝紅龍、若隆景(3人)
四敗 欧勝馬(1人)
→十一日目・十両取組内容へ

◇十二日目◇
20240321 12 504 朝紅龍 小手投げ 若隆景 35
○朝紅龍 小手投げ 若隆景●

2敗で単独先頭の大翔鵬は、勝ち越しの懸かる欧勝馬と対戦。相手は上手を取り、自身は廻しを持たない半身の体勢にさせられ、寄り切られて3敗目。
水戸龍は、両差しになった志摩ノ海攻め込まれるが、土俵際の小手投げで逆転勝ちし、9勝目。先頭に並ぶ。志摩ノ海は負け越しに。
中盤まで優勝争い先頭だった朝紅龍と若隆景が相星で対戦。朝紅龍が土俵際の小手投げで勝って9勝目を上げ、水戸龍、大翔鵬と3人で先頭に並ぶ。若隆景は、勝ち越してから3連敗。
友風は、千代翔馬を押し出し、3連勝で7勝目。
伯桜鵬は、對馬洋に両差しになられるが、巻き替えて突き落とし、7勝目を上げる。
<成績上位者>
全勝~二敗 なし
三敗 水戸龍、大翔鵬、朝紅龍(3人)
四敗 欧勝馬、若隆景(2人)
五敗 友風、獅司、紫雷、伯桜鵬(4人)
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◇十三日目◇
20240322 13 510 水戸龍 巻き落とし 獅司 41
○水戸龍 巻き落とし 獅司●

優勝争い先頭のひとり大翔鵬は、時疾風と対戦。両差しの相手を小手投げで振って土俵際にするが、堪えた相手の掬い投げで逆転負けし、4敗目。東筆頭の時疾風は、7勝目を上げ、新入幕確実となる勝ち越しまであと1勝。
先頭のひとり朝紅龍は、友風に叩き込まれて4敗目。友風は3場所ぶりの勝ち越しを決める。
もうひとりの先頭力士 水戸龍は、勝ち越しが懸かる獅司と対戦。足が止まったところから巻き落としで倒し、2年ぶりの二桁勝利。優勝争い単独先頭となる。
若隆景は、欧勝馬と相星で対戦。果敢に攻め続けるが決められず、相手の掬い投げで逆転負けし、勝ち越してから4連敗。欧勝馬は9勝目を上げ、先頭に1差。
伯桜鵬は、玉正鳳の引きに乗じて押し倒し、3連勝で勝ち越しを決める。玉正鳳は、2場所連続の負け越しに。
すでに負け越しが決まっている北はり磨は、白鷹山に攻め込まれるが回り込み、送り出し。連敗を5で止めて4勝目を上げる。
<成績上位者>
全勝~二敗 なし
三敗 水戸龍(1人)
四敗 欧勝馬、大翔鵬、朝紅龍(3人)
五敗 友風、若隆景、伯桜鵬(3人)
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◇十四日目◇
20240323 14 513 水戸龍 寄り切り 伯桜鵬 43
○水戸龍 寄り切り 伯桜鵬●

3敗の水戸龍は、伯桜鵬と対戦。右を差し勝って上手を取り、一気に寄り切って11勝目。単独先頭を守る。
日体大で同学年の朝紅龍と欧勝馬が相星対戦。朝紅龍がいなしたところ、欧勝馬がいなし返して送り出し、二桁勝利を上げ、先頭を1差で追う。
大翔鵬は、宝富士に得意の左を差させず、右四つに持ち込んで寄り切り、二桁勝利。欧勝馬と2人で水戸龍に1差。
若隆景は、同学年の友風と対戦。タイミングよく叩き込み、連敗を4で止めて9勝目。
腰を痛めて途中休場があった白熊は、新潟・海洋高校の2年後輩 欧勝海と対戦。右四つになるもなかなか廻しが取れなかったが、上手をつかんでからすぐ上手投げで倒し、7勝目。千秋楽に勝ち越しを懸ける。序二段から10場所連続勝ち越していた欧勝海は負け越しに。
東幕下筆頭の千代丸は、天空海を引き落として勝ち越し。来場所の関取復帰を確実にする。
西幕下3枚目の嘉陽は、千代栄を寄り切って勝ち越しを決める。
<成績上位者>
全勝~二敗 なし
三敗 水戸龍(1人)
四敗 欧勝馬、大翔鵬(2人)
五敗 朝紅龍、若隆景(2人)
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◇千秋楽◇
20240324 15 512 水戸龍 押し出し 大翔鵬 40
○ 水戸龍 押し出し 大翔鵬●

3敗で単独先頭の水戸龍は、碧山を押し出して12勝目を上げ、2021年7月以来、2度目の十両優勝を決めた。碧山は7勝8敗で負け越しに。
東十両筆頭の時疾風は、白熊を寄り切って勝ち越し。来場所の新入幕を確実にする。白熊は、初土俵以来初の負け越し。
西筆頭の宝富士は、紫雷を寄り切って勝ち越しを決め、1場所での返り入幕に前進。
獅司は、関脇経験者の若隆景と初対戦。相手に下手を取られるが、小手投げから寄り切って勝ち越しを決める。7連勝スタートだった若隆景は、八日目以降2勝6敗と失速し9勝6敗で今場所を終える。
西幕下4枚目の塚原は、天空海を叩き込んで5勝目を上げ、新十両に前進。
<成績上位者>
全勝~二敗 なし
三敗 水戸龍※優勝
四敗 欧勝馬(1人)
五敗 大翔鵬(1人)
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春場所千秋楽・十両。(2024年3月)

春場所千秋楽・十両について。
3敗で単独先頭の水戸龍は、碧山を押し出して12勝目を上げ、2021年7月以来、2度目の十両優勝を決めた。碧山は7勝8敗で負け越しに。
東十両筆頭の時疾風は、白熊を寄り切って勝ち越し。来場所の新入幕を確実にする。白熊は、初土俵以来初の負け越し。
西筆頭の宝富士は、紫雷を寄り切って勝ち越しを決め、1場所での返り入幕に前進。
獅司は、関脇経験者の若隆景と初対戦。相手に下手を取られるが、小手投げから寄り切って勝ち越しを決める。7連勝スタートだった若隆景は、八日目以降2勝6敗と失速し9勝6敗で今場所を終える。
西幕下4枚目の塚原は、天空海を叩き込んで5勝目を上げ、新十両に前進。

十両全取り組み内容は以下の通り。
カッコ内は取り組み時間です。
立合い不成立がない場合は、記載なし。不成立があった場合は、「待った1回」などと回数ともに表記。
物言いがない場合は、記載なし。物言いがついた場合は、「軍配通り」、「差し違え」、「取り直し」、「反則」と表記。

● 生田目 4勝3敗 突き落とし ○ 千代栄 8勝7敗 (6.3秒)
 千代栄、やや早く立つ。両者、突き放し合う。生田目、押し勝って前に出る。千代栄、俵の上で右から突き落として逆転勝ち。
20240324 15 501 千代栄 突き落とし 生田目 40

● 北はり磨 4勝11敗 突き落とし ○ 天照鵬 3勝5敗 (12.2秒)
 天照鵬、突き放して前に出る。北はり磨、突っ張り返し、左下手に手をかける。天照鵬、右押っ付けで下手を与えず、突き放す。北はり磨、突っ張り返すが、前のめりになる。天照鵬、そこを右から突き落とす。
20240324 15 502 天照鵬 突き落とし 北はり磨 37

● 天空海 6勝9敗 叩き込み ○ 塚原 5勝2敗 (4.0秒) 「待った1回」
 天空海、突っ掛けて押し、塚原を土俵下に落とす。2度目、両者、突き放し合う。塚原、左喉輪で押し上げて相手を土俵際にし、叩きながら一気に引く。天空海、土俵に転がる。
20240324 15 503 塚原 叩き込み 天空海 35

● 若隆景 9勝6敗 寄り切り ○ 獅司 8勝7敗 (10.1秒)
 獅司、右でかち上げる。若隆景、押し上げ、右をのぞかせ、右へ回りながら肩透かしを引き、深い右下手を取って前に出る。獅司、左小手投げで振って相手を土俵際にし、体を寄せて外へ出す。
20240324 15 504 獅司 寄り切り 若隆景 38

○ 英乃海 7勝8敗 上手投げ ● 琴恵光 1勝14敗 (7.3秒)
 英乃海、右を差し、左上手を取る。琴恵光、右下を取り、左で押っ付ける。英乃海、機を見て上手投げで倒す。
20240324 15 505 英乃海 寄り切り 琴恵光 41

● 伯桜鵬 8勝7敗 寄り切り ○ 千代翔馬 9勝6敗 (9.3秒)
 千代翔馬、右から張って左下手、右上手前廻しを取って前に出る。伯桜鵬、深い左下手を取り、土俵際、右押っ付けで突いて相手を土俵際にする。千代翔馬、堪えて寄り切る。
20240324 15 506 千代翔馬 寄り切り 伯桜鵬 40

○ 白鷹山 4勝11敗 叩き込み ● 玉正鳳 6勝9敗 (13.6秒)
 白鷹山、両手突きから突き放す。玉正鳳、あてがいながら左廻しを取る。白鷹山、それを切る。玉正鳳、突き放し、頭を下げて廻しを探る。白鷹山、そこを叩きながら右へ回り込んで落とす。
20240324 15 507 白鷹山 叩き込み 玉正鳳 40

○ 武将山 9勝6敗 渡し込み ● 朝紅龍 9勝6敗 (7.8秒) 「差し違え」
 両者、右四つになる。朝紅龍、左で相手の右腕を抱えて下がり、土俵際、左小手投げにいく。武将山、左手で相手の足を渡し込みにいく。両者、土俵に倒れる。軍配、朝紅龍。「物言い」がつき、「同会か協議した結果、朝紅龍のつま先が出ていた」として「軍配差し違え」で武将山の勝ちとなる。
〔足が出た朝紅龍〕
20240324 15 508 武将山 渡し込み 朝紅龍 40 足が出た朝紅龍
〔説明する佐渡ヶ嶽審判長〕
20240324 15 508 武将山 渡し込み 朝紅龍 60 説明する佐渡ヶ嶽審判長

● 對馬洋 7勝8敗 上手投げ ○ 欧勝馬 11勝4敗 (2.5秒)
 欧勝馬、右手を出し、深い左上手を取り、左へ下がりながら土俵際でつぶすような上手投げで倒す。
20240324 15 509 欧勝馬 上手投げ 對馬洋 43

○ 輝 7勝8敗 押し出し ● 志摩ノ海 5勝10敗 (4.1秒)
 輝、押しながら前に出、相手を起こして外へ出す。
20240324 15 510 輝 押し出し 志摩ノ海 40

● 大翔鵬 10勝5敗 叩き込み ○ 友風 9勝6敗 (2.2秒)
 大翔鵬、当たり勝って前に出る。友風、引いて土俵際で叩き込む。
20240324 15 511 友風 叩き込み 大翔鵬 40

● 碧山 7勝8敗 押し出し ○ 水戸龍 12勝3敗 (7.3秒)
 水戸龍、右を差そうとしながら前に出る。碧山、頭をつけて左で押っ付けるが俵に詰まる。水戸龍、押して外へ出す。
20240324 15 512 水戸龍 押し出し 大翔鵬 40

○ 東白龍 6勝9敗 叩き込み ● 欧勝海 6勝9敗 (2.4秒)
 東白龍、両手突きから引き、叩きながら土俵際を左へ回り込んで倒す。
20240324 15 513 東白龍 叩き込み 欧勝海 40

● 紫雷 7勝8敗 寄り切り ○ 宝富士 8勝7敗 (17.0秒)
 宝富士、左を差して下手を取る。紫雷、右から押っ付け、右で内無双。宝富士、乗じて前に出、右下手も取って寄り切る。
20240324 15 514 宝富士 寄り切り 紫雷 38

○ 時疾風 8勝7敗 寄り切り ● 白熊 7勝6敗2休 (6.2秒)
 時疾風、両差しになる。白熊、外から抱えて振ろうとする。時疾風、前に出続け、寄り切る。
20240324 15 515 時疾風 寄り切り 白熊 42

★来場者アンケートによる「敢闘精神あふれる力士」
1位:獅司、2位:塚原、3位:時疾風

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尊富士、初優勝インタビュー全文(2024年3月場所)

2024年3月場所、新入幕尊富士は、初日から白星を連ね、新大関の琴ノ若も破って11連勝。新入幕の連勝記録1位大鵬の記録に並んだ
十二日目に同い年の大関豊昇龍に敗れるも、十三日目は連敗せずに関脇若元春を圧倒。
後続に2差をつけ、十四日目に勝てば優勝が決まる状況。しかし大関経験者の朝乃山に寄り切られて2敗目を喫するとともに右足負傷。救急車で病院に搬送されたとの情報で、翌場所の出場が危ぶまれた。
しかし千秋楽、出場。本割の豪ノ山戦で勝てば優勝の状況。その取組で、攻める相撲で押し倒して勝ち、110年ぶりの新入幕優勝初土俵から10場所目史上最速優勝を果たした。

   ◇     ◇

大阪府立体育館で優勝インタビューが行われた。
インタビュアーは三輪洋雄アナウンサー。
インタビュー内容は、以下のとおり。
20240324 15 635 尊富士優勝インタビュー 01

<それでは、大変な偉業をなしとげた、新入幕での幕内最高優勝尊富士関です。おめでとうございます>
ありがとうございます。(館内大きな拍手)
20240324 15 635 尊富士優勝インタビュー 06

<この大歓声、どんなふうにいま聞きましたか>
本当に、千秋楽、土俵に上がれてよかったなって安心しています。(館内拍手)

きのうの取組後は、本当に私たちも驚き心配しました。そこから一日、どんなふうに気持ちを作って、そしてどんな決意できょう、土俵に上がったんでしょうか>
きのう体もきつくて、
でも自分が最初の頃に「15日間しっかり土俵に上がる、務めるのが力士」と思ったんで、
自分自身でも優勝を勝ち取りたくて、
しっかり(土俵に)上がることができてホッとしています。(館内拍手)

<その強い決意を持ってのきょうの土俵上。『勝てば優勝』でした。これまでの14日間と、気持ちの変化はありませんでしたか>
やっぱり、「この怪我だったら、大した相撲が取れないんじゃないか」と、思っている方もいますけど、
自分も、ここで負けたら皆さんが15日間大阪場所に(足を)運んできた意味がないと思ったんで、
その辺はしっかり自分で考えて、上がりました。(館内大きな拍手)

<立合いからの出足で、ここまで素晴らしい相撲を続けてきた尊富士関。きょうは組み止める相撲に見えました。どんなことを考えて取組に臨みましたか>
自分自身を信じて土俵に上がりましたし、
何より、師匠の伊勢ヶ濱親方解説だったんで(館内どよめき)、しっかり土俵でいい相撲を見せなくちゃと思って、土俵に上がりました。(館内拍手)
<放送の中でも、師匠、褒めてらっしゃいましたよ>
ありがとうございます(笑顔) (館内大きな拍手)
20240324 15 635 尊富士優勝インタビュー 30 師匠に褒められてありがとうございます

<それにしても、初めての幕内の15日間、初日からの11連勝、そして入門してから10場所での幕内最高優勝。改めてどう感じてますか>
そうですね。最初に言ったとおり、記録も大事ですけど、皆さんの記憶にひとつでも残りたくて、必死で頑張りました。(館内大きな拍手)
記憶も記録も、両面に残るこの活躍です>

<改めて、初めての幕内の雰囲気というのはどう感じてましたか>
雰囲気もありましたけれど、何より部屋の稽古。
やっぱり横綱(照ノ富士)がいますんで、そこはもう、怖がらずにしっかり土俵にが上がりました。
<そういえば先場所、横綱照ノ富士関が優勝した、その優勝パレードの旗手に指名されました。「もう一度自分でそういう景色が見たい」と話していた尊富士関、実現しましたよ、翌場所!>(館内拍手)
まさか、やれると思ってなかったんですけど、一日一日、本当に濃い15日間でした。
20240324 15 635 尊富士優勝インタビュー 40 パレード旗手の翌場所優勝

<そして故郷の青森でもたくさんの方が声援を送っていました。故郷への思いは、いまどう感じていますか>
そうですね、きのう怪我をして、その中でもたくさんの人から連絡がきたときに、
不安なのは自分じゃなくて皆さんの方だと思ったんで、
そこで不安にさせないように、絶対に土俵に上がって、勝っても負けても、自分を信じて土俵に上がりました。(館内拍手)
<これまで支えてくれたご家族、関係者、そしてなによりもお母さまに本当にいい報告になりますね>
そうですね、はい。
<どんな感謝を伝えたいですか>
そうですね……おかげさんで、僕もそんなに体が大きくないですけど、こうやってしっかり幕内の土俵で勝てるように育ててくれて感謝しきれないです。(館内大きな拍手)
20240324 15 635 尊富士優勝インタビュー 50 津軽弁応援幕

<まだ新入幕、10場所目、大銀杏もこれからという尊富士関。力士人生始まったばかりだと思います。これから、どんな相撲をファンに見せていきたいですか>
それはもう、ファンに応えられるような相撲を取りたいと思っています。それだけです。

<これからの活躍も期待しています。本当におめでとうございました>
ありがとうございました。(四方にきっちり礼) (館内大きな拍手)
20240324 15 635 尊富士優勝インタビュー 90 四方に礼


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