FIREとサブスリーを50代で達成する!

40代後半、私は決めました。高配当株、優待株やIPO等の株式投資と節約により50代でFIRE(Financial Independence, Retire Early)を達成すると。また日々ランニングに励み、50代でフルマラソンでサブスリー(3時間以内でゴール)を達成すると。このブログはその達成までの取り組みの記録です。

FIRE試算:生涯収入、生涯支出、FIREするとどうなる?

こんにちは

一般的にサラリーマンって生涯賃金が2億だとか3億だとかいろいろなデータがありますが、もしもサラリーマンがFIREをして早期退職するとそれがどうなるのか、生涯収入や生涯支出はどのように変わるのか、興味ありますよね!今日は簡単なモデルでそのあたりを考えてみたいと思います。

1.一般的な生涯収入と生涯支出のモデルでの試算

FIREにより生涯収入と生涯支出の影響を考えてみるために、そこそこ一般的と思われるモデルケースでまずは試算してみました。試算の前提として収入、支出の条件は以下の通りです。

【収入】

  • 給与収入は22歳から65歳まで。給与(手取り)で400万からピーク時700万(額面約1000万相当)を想定。61歳以降は200万。総給与収入(手取り)は約2億3千万円。
  • 退職金は60歳時点で2000万を想定。
  • 年金(手取り)は65歳以降180万は想定。
  • 運用益として前年貯蓄残高に対して4%を想定。

【支出】

  • 生活費は300万に30歳から69歳は家族の増員を想定して400万に増額。
  • 教育費として40歳から59歳まで3200万を想定。
  • 住宅購入資金として40歳で4000万円を想定(ローンでのマイナス貯蓄残高)。

1-1.生涯収入と生涯支出の試算

上記条件での85歳までの生涯収入は約3億2千万、生涯支出は約3億となり、まあまあ妥当な数字かと思います。

1-2.キャッシュフローおよび貯蓄残高

FIREしないケースでは、一時住宅購入で負債を抱えるものの、最終的には貯蓄を1500万程度残したまま85さを迎えられる試算となっています。

 

2.試算①50歳で早期退職した場合の試算

上記のモデルで50歳で早期対象した場合の試算をしてみました。退職金は1500万に年金も年140万に減額しています。支出についてはまったく変更せず、FIREしない場合とすべて同額としています。

2-1.生涯収入と生涯支出の試算

上記条件での85歳までの生涯収入は約2億1千万、生涯支出はかわらず約3億で、85歳時点で約9000万程負債を抱えていることになります。

2-2.キャッシュフローおよび貯蓄残高

50歳で早期退職する場合には住宅を購入した40歳以降ほぼ貯蓄がマイナスになっています。早期退職した50歳以降は年金受給まで収入がほぼないため一気に負債が増えつづけることになります。

 

3.試算②50歳でFIを実現した上で早期退職(RE)した場合の試算

上記の試算①のモデルをベースに節約により支出を減らして十分な貯蓄を構築してから50歳で早期対象した場合を試算をしてみました。50歳以降ついては節約せず当初のモデルからの支出金額を変更していません。

節約による生活費の削減額の想定

 22歳から29歳 300万⇒200万

 (節約により支出を削減し貯蓄ペースをアップ)

 30歳から39歳 400万⇒250万

 (節約により支出を削減し貯蓄ペースをアップ)

 40歳から49歳 400万⇒300万

 (節約により支出を削減し貯蓄ペースをアップ)

 50歳から69歳 400万(変更なし)

 70歳から85歳 300万 (変更なし)

3-1.生涯収入と生涯支出の試算

上記条件での85歳までの生涯収入は約2億7千万に増加しています。これは若い内に貯蓄したことによる運用益の部分が試算①より増加したためです。また生涯支出は50歳までの節約により約2億7千万になっています。これにより85歳時点までで生涯収支がトントンとなっています。

3-2.キャッシュフローおよび貯蓄残高

50歳でFIを実現してから早期退職する場合には赤い部分の運用益が人生後半の大きな収入源となり、この収入が大きく効いて85歳まで貯蓄がプラスのまま推移する計算になりました。

 

4.上記の試算結果から考えたこと

今回簡単なモデルケースを使って50歳での早期退職、FIREについて考えてみました。

早期退職する場合は試算①の様に生涯収入が大きく減ることになります。しかし若いうちに十分節約して資産を構築しておけば、その運用益(配当金、値上り益等)により収入の減少分をカバーできることがわかります。それこそがFIREなのだと思います。

早期退職後失われる分の未来の給与収入に対する割引現在価値の分を事前に貯蓄を貯めておけば、それ以降については働いている場合と全く同じ生活が可能になります。

若いころの節約こそ生涯収入の増加に対する効果が大きいので、「若い頃は貯蓄を優先すべし」と言いたいところですが、逆に「若い頃は人的資本への投資を優先すべきであり、過度に節約をすべきでない」という考えもあります。それぞれの置かれた状況や何を優先するかで最適なバランスを考える必要があるのだと思います。

また、節約で十分な貯蓄をした試算②では85歳までの生涯収支がバランスしていますが、そのままでは元々の早期退職しないモデルでの生涯収支に対して収入も支出も減少した縮小均衡になっています。お金を多く使って消費することだけがすべてではないですが、一度きりの人生でより豊かな生活を実現するためには、FIRE後も完全退職するのではなく負荷は減らしつつ継続して働くか、別の収入を得るなどして、FIREしない場合の生涯収入と同じ規模まで収入を大きくすることを考えるのもありなのかなと思います。

FIREとは人生中盤に自由な時間を得るために、本来得られるはずの収入を交換する行為ですが、どこまでを求めるかそのバランスが難しいですよね。完全退職を前提としてフルFIREだけではなく、サイドFIRE、バリスタFIRE、コーストFIRE、等々、FIREにもいろいろな定義がありますが、生涯の支出をどれくらい大きくして人生をもっと楽しみたいのか、生涯収支を考慮にいれて自分の理想とするFIRE像を整理する必要がありそうです。

 

まとめ

今日はFIREをして早期退職すると生涯収入や生涯支出で考えるとどのように変わるのか簡単なモデルケースで考えてみました。やはりそれぞれの置かれた状況や望むもの、優先するもので最適解は変わると思いますが、これも何かを考えるきっかけになればと思います。

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