皆様、こんばんは。

先週のG1「秋華賞」は馬単的中でレース回収率345.4%という結果。ボーナスの3連単まで買い目指定しておけばと悔やまれますが、ひとまずはスプリンターズSの借りは返せましたので良しとしましょう。
 【2020 秋華賞(G1)】 
13デアリングタクト
5ウインマイティー
1ミヤマザクラ
8ソフトフルート
12マジックキャッスル
3マルターズディオサ
7ムジカ
2リアアメリア
17ウインマリリン

これで今年のG1の指定買い目の回収率は115.8%とプラス域に。収支カウントはしていませんが、先週月曜の「南部杯」も本線的中でG1予想については波に乗っている状況ですから、今週以降の予想にもどうぞご期待下さい。

さて、今週は「菊花賞」。
コントレイルの三冠達成なるかに注目が集まりますが、2番手以下馬については一筋縄では行かなさそうな情勢。週中にしっかり準備をして参りましょう。

まずは「菊花賞」が行われる、京都外3000mコースについて考えます。
菊花賞1
外3000mコースの特徴は大きく2点。1点目は、上り坂の途中からのスタートであり3角まで約200mと十分な距離がないことから序盤から極端にペースは上がらないということ。2点目は、コース形態的に2周目の下り坂で強制的にスパートさせられること。後者については京都G1の典型的な特徴と言えて、4~5Fにラップが分散しますので、トップスピードのレベルやギアチェンジ力は問われにくく、長く良い脚を使える持続性能が重要になります。この辺りは後述します。

次に過去5年のレースラップと3着内好走馬一覧をご覧頂きます。
菊花賞2

菊花賞3
レースラップについては、2018年が歴史的スロー&2017年が歴史的道悪馬場で参考にならず、この2年については例外と考えた方が良いです。
残る「普通の」年のラップを見てみると、前半は中距離戦並みに流れるものの中盤では顕著に緩み、後半はコース傾向通りに4~5Fのロンスパ戦になる形が基本的なラップ構成と言えそう。3000mのラップを1000mずつ3分割(前・中・後)に分けた方が認識しやすいので、2017年と2018年を除く過去8年分の3分割ラップを見てみましょう。
菊花賞4
「前半5Fは60~61秒で入り」「概ね6F目あたりで一気にペースダウンして中盤5Fは63~64秒と息が入り」「後半5Fは59秒程度でまとめる」。動き出すポイントは概ね2周目の坂の下りになりますから、ラスト4F目。そこからの4Fロンスパ、場合によっては5Fロンスパというのがパターンになります。
ロンスパ戦になってラップが分散しますので、最速地点でも11.5秒程度と求められるトップスピードのレベルは高くなく、4~5Fロンスパ戦に耐えられる持続性能がより重要になることは上でも書いた通りです。これら以外では、坂を上手く下る能力大きく緩む中盤で折り合う能力、といったことが求められる能力になります。
スタミナはあるに越したことはありませんが、あくまで世代限定戦の3000mですから「クラシックなので距離適性は無いが仕方なく出走している」馬も多数。つまりスタミナ自慢が集まるレースではありませんから、そこまでシビアになる必要はないでしょう。それはラップにも表れていて、天皇賞(春)とは違って中盤で顕著に緩む地点が長いですから、極端に言えば前半5F+後半5Fの競馬と考えることも可能なレースです(あくまで極端に言えば、です)。

次にデータ面を掘り下げて行きたいですが、まずは前走レース別成績から(過去10年)
菊花賞6
※出現数が「1」で、好走歴がないレースは割愛しています

当然のように最大前哨戦である「神戸新聞杯」組が圧倒。過去10年で毎年1頭以上の3着内好走馬を出しています。その「神戸新聞杯」3着以内からのステップだった馬は【8-6-2-9】で、4着以下馬は【0-0-2-37】ですから、3着と4着の間には明確な断層があります。ちなみに6着以下からの臨戦は【0-0-0-25】で全滅。
もう一つのトライアルであるセントライト記念は5頭の好走馬を出していますが、5頭全てが関西馬だったことには注目。セントライト記念経由の関東馬は【0-0-0-25】と全滅で、関東馬の好走は2007年のロックドゥカンブまで遡らなければいけません。

一方で前走条件戦+OP特別組は【0-0-5-50】で好走馬は居るものの、3着までというのがデータ傾向。馬券に絡んだ5頭全てが2勝クラス経由馬ですが、そこで勝っていることは絶対条件。また5頭全て芝2200m以上戦使用馬でした。

次に人気別成績を見ておきます
菊花賞5
クラシックに共通する傾向ですが、このレースも上位人気が堅調。1,2人気が揃って馬券外に終わったことは過去10年で1回しかなく、その年も3,4人気馬が1,2着しています。ただ、5人気以下馬が複数馬券に絡んだ年も10年中5年ありますので、中穴帯の攻略が馬券上のポイントと言えそうです。
5人気以下で馬券に絡んだ馬は14頭居ますが、その内10頭は前走重賞を走った馬。10頭中9頭はそこで5着以内に走っていた馬で、6着以下馬については【0-1-0-44】。当日5人気以下&前走重賞6着以下で唯一馬券に絡んだクリンチャーは、極悪馬場でイレギュラーとも見做せる2017年の好走馬ですから、前走重賞使用の5人気以下馬については5着以内が絶対条件と言えそうです。
前走重賞以外の4頭については、上でも書いた芝2200m以上の2勝Cを勝ち上がったばかりの馬。先週の「秋華賞」もそうでしたが、2勝C勝ち上がり馬についてはしっかり精査したいところです。

最後に注目したいのが騎手。過去10年で複数回馬券になったのが以下の6人
・福永祐一(4回→1,2,8,9人気)
・武豊(4回→1,3,6,10人気)
・Cルメール(3回→1,1,7人気)
・Mデムーロ(2回→1,2人気)
・蛯名正義(2回→3,4人気)
・川田将雅(2回→1,7人気)

やはり名手と言われる騎手が複数回馬券に絡んでいるのは流石。しかも人気薄を好走させているパターンが印象以上に多いというのは素晴らしいです。このデータは昨年も週中に書いたのですが、その昨年は福永Jと武豊Jのワンツー決着(3人気&8人気)。「馬7人3」などと昔から言われますが、私は局面においては「馬5人5」ぐらいに思っていて、それぐらい騎手の存在は重要(特に頭の良し悪し)。3000mもの距離を走るにおいては、騎手の判断・戦略が結果を左右する局面が必然的に増えますので、このレースにおいてはいつも以上に騎手配置を重視したいところです。

と言うことで本日は以上。
これらを予備知識として持ちつつ予想に入って行きたいと思いますが、コントレイルについては余程のことが無い限りは人気に応えるだろうと現時点では考えています(あくまで現時点)。先週のデアリングタクトに以上に一本被りになることは必至ですので、相手馬については相当な絞り込みが必要。特に人気馬についてはあれもこれもと買ってはいられませんので、思い切った取捨選択が求められます。となるとこの人気馬は切り捨てることになりそうです
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デビュー2戦目の「好走期待馬リスト」で推奨したように素質は早くから評価していて、3走前は隠れたハイレベル戦だとも言い続けて来ました(その割にその後に推奨出来なかったことは情けない限りですが・・・)。その期待通りに出世を遂げてここまでやって来ましたが、本質的には中距離馬。また同馬にとっては厄介な存在の馬が出走しますし、引き続きのAコース使用の馬場も脚質的にマイナスです

逆に最大の伏兵になり得るのがこの馬
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主に評価したいのが前走。自身は5Fを61.0秒で通過し、残り6Fを12.0-11.9-12.4-11.6-11.0-12.0秒でまとめたという内容でしたが、このロンスパ性能はなかなかのもの。加えてラスト2F目に11.0秒と速い脚を使えている点も見るべきポイントで、スタミナ面に余力が無ければ出来ない芸当です。事実、ゴール前で2着馬に詰め寄られるかと思われたところを逆に突き放した内容は豊富なスタミナを証明するものですから、3000m戦は歓迎でしょう。重い印を打つかも知れない有力な一頭です