話は父親に引き取られている娘とその父親がプサンにいる離婚中?の母親に会いに行いに列車にのるときゾンビに襲われるみたいな感じ。
果たして列車の乗客は生き延びることができるだろうかという話だ。
一番強烈だったのが列車の中でゾンビと戦いながら仲間のいる先頭の車両に移ったら、お前らは感染してるから前の乗降口のところに移動しろとものすごく罵らるシーンで、韓国の社会ではこのように同じ民族で疎外しあっているのだろうなあと感じた。
人のエゴ丸出しだった。
映画の評論家の町山さんだったと思うが(間違えてたら直すので教えてください)ゾンビは朝鮮戦争の北朝鮮の暗喩だみたいなこと言っていて、この映画を見た時は前述の仲間割れのことが印象に深くて、ゾンビに北朝鮮性を感じなかった。
ストーリーは南進していくことから、ゾンビ自体にではなく、列車による移動すること自体が戦争の暗喩なのかもしれないなとも思った。
でもゾンビがワールドウォーZみたいに人間に束になってゾンビが襲ってくるのでそのようすが北朝鮮兵のように感じられるのかもしれない。
登場人物みんなキャラが立っててよかった。
証券会社勤務の登場人物の自己中心的に描かれる父親、それを諌める純粋な娘、最初から妊婦が現れるのはたくさんの人が死んでいく映画の中で人類の未来がまだあるのだという象徴として計算して置かれている。
野球部のマネージャーと仲間達、バス会社の役員、おばあさん姉妹、妊婦の旦那さんはムキムキで無敵だ。
浮浪者。
韓国の演劇界は汚しいいい味出したおじさんバイプレーヤーをたくさん持っているようだ。
変な格好で立ち上がり食らいつこうとするゾンビの演技もよかった。
バス会社の役員が一番演技で目立っていたと思う。
あそこまで憎まれるように演技しそして変わってしまったように演技できた。