birigal


実話を基にした話ということもあり、見るまではどう話を盛り上げるのか気になっていたのですが

人間ドラマあり笑いあり感動ありで最後まで中だるみせずに楽しむことが出来ました。

また、「受験」という多くの人が経験するテーマを扱っていることもあって、個人的には思い出深い作品の一つです。

主人公×家族、主人公×先生の関係は山あり谷ありで、学年でも最下層の落ちこぼれから慶応大学合格を目指す

という並大抵ではない過程における紆余曲折というのが非常にリアルに描かれていて面白かったです。

勉強を始めてからとてつもないスピードで成績が上がって、家族との関係も良好そのもので、その勢いで

合格を果たすという王道的な展開とは異なるが故に、リアリティを持って鑑賞することが出来ました。

特に家族関係の描写は受験をしていた当時の自分のことのようにも感じられて、有村さんを始めとする

出演者の方々の演技もあり本当に上手く表現できていたと思います。

そして、もう一つ面白かったのが主人公の友人や同じ塾の生徒という周囲の人たちとの関係です。

途中で大きな壁や悩みにぶち当たりながらも、少しずつ合格まで突き進んでいく主人公をその時々

によって様々な形でしっかりと支える人たちは本当に感動的で素晴らしかったです。

単なる1本の映画として見ても十分に楽しむことが出来ますが、これから受験を迎える学生さんや保護者の方が

見ても色々と参考になる場面も多く、そういった意味ではある意味良い教科書にもなりうる作品だと思います。