プロミスでの任意整理はとても簡単!注意点を考え任意整理を!

大手の消費者金融業者である「プロミス」からお金を借りるケースというのは、中小規模のよくわからない消費者金融業者よりも多いでしょう。では、プロミスからお金を借りた場合に任意整理をするとき、プロミスはどのような対応をするのでしょうか?

プロミスからの借金を任意整理するメリット・デメリット、そして成功させるための方法を解説していきます。

プロミスからお金を借りて任意整理および債務整理を検討している方は、この記事を読むことで、任意整理を成功することができ、借金を減額させることができるでしょう。

プロミスとは?

一般的に、プロミスと呼ばれていますが、正式名称は「SMBCコンシューマーファイナンス株式会社」といい、三井住友フィナンシャルグループの完全子会社の銀行系消費者金融です。三井住友フィナンシャルグループは、三井住友銀行を傘下においています。

つまり、プロミスと三井住友銀行は関係ある会社であるという認識で問題はないでしょう。そして、三井住友銀行のローン保証会社はプロミスが設定されています。

プロミスという名前は知っていても、正式名称がSMBCコンシューマーファイナンス株式会社であるというのは、あまり知られてはいないと思われます。

三井住友銀行の完全子会社ですから、プロミスは大規模に事業を展開しています。

プロミスはスムーズに任意整理に応じてくれる

プロミスは消費者金融業者の中でも、かなりスムーズに任意整理の交渉に応じてくれる会社として有名です。もし、現在進行形で滞納をしているのであれば、将来利息のカットもしてくれる可能性があります。

また、平成19年以前から長期にわたりプロミスから借入をおこなっている場合、過払い金が発生している可能性もあります。

過払い金というのは、利息制限法で定められた利息ではなく、出資法にて定められた利息でお金を借りていた場合、本来は支払う必要のなかった利息を違法にプロミスが取得しているので、その返還を要求する手続きです。

過払い金の返還があっても、借金の額の方が多ければ、すでに返済したものとして元本の減額をすることができます。過払い金の方が借金の額より多ければ、過払い金としてお金が返ってきます。

ただし、平成19年以降は法律が変更されて過払い金が発生しません。そのため、つい最近、お金を借りた人の場合、過払い金は発生しません。また、過払い金の時効は10年です。完済した日を起点に10年経過してしまうと、過払い金の返還請求をすることができません。

任意整理をするメリットについて

任意整理とは、他の債務整理、つまり個人再生や自己破産とは異なり、債権者と債務者が直接交渉をすることにより、借金の月々返済額と返済方法を決める手続きです。

任意整理をするメリットは下記のとおりです。

  1. 借金を作った原因は問われない
  2. 周りにばれることなく、手続きを終了させることが可能
  3. 任意整理をする対象の債権者を選ぶことができる
  4. 月々の返済額を減額することが可能

1.借金を作った原因は問われない

任意整理の一般的にメリットですが、ギャンブルや浪費癖が原因で作った借金であっても任意整理をする上では、問題とはなりません。

自己破産の場合、ギャンブルや浪費などが原因で借金をした場合、免責不許可事由に該当するので、簡単には免責許可をえて借金を帳消しにすることはできません。裁量免責という裁判所の判断により免責を得るというのが一般的です。ただし、反省の色が見られないのであれば、自己破産をすることは難しくなるでしょう。

2.周りにばれることなく、手続きを完了させることができる

任意整理の場合、家族・友人・知人・会社など周囲の人物に手続きを知られる可能性は極めて低いです。任意整理以外の債務整理の場合、裁判所へ行ったり、家族の収入などの必要書類を集めたりしなければなりません。また、裁判所からの通知が来ますので同居している家族がいれば高い確率で債務整理をしている事実はばれる可能性が高くなります。

3.任意整理をする対象の債権者を選ぶことができる

任意整理は、法律を利用して債務整理をするわけではありません。法律を利用しての債務整理の場合、債権者平等の原則からすべての債権者を対象として債務整理をしなければなりません。

しかし、任意整理はあくまでの債務者と債権者の私的な和解交渉になりますので、特定の債権者を任意整理の対象から外すことができます。たとえば、自動車ローンを任意整理してしまうと、自動車を没収されてしまい換価処分をされてしまいます。住宅ローンの場合も、競売にかけられて強制的に売却されてしまうでしょう。

また、保証人がついている借金を債務整理してしまうと保証人に迷惑が掛かってしまいます。そのため、任意整理は保証人のついている借金を任意整理の対象から外すことができます。

4.月々の返済額を減額することが可能

過払い金が発生しているのであれば、借金の元本を減額させることができます。ただし、平成19年以降にした借金の場合、過払い金が発生しません。任意整理ですることができるのは、将来利息のカットとリスケジュールです。

将来利息のカットとは、利息をカットして、以降は元本の返済をすることです。また、リスケジュールは36回払い~60回払いまで返済期間を長くすることができるので、月々の返済額が少なくなり、生活が楽になるでしょう。

任意整理をするデメリット

任意整理するデメリットですが、任意整理はそもそも借金の元本は減りません。あくまでも、利息のカット、リスケジュールしか任意整理ではすることができません。

また、3社ある信用情報機関の個人信用情報に事故情報としてれ記載されます。信用情報機関のJICCは任意整理それ自体が事故情報になます。残りのCICとKSCは滞納をしていたことが原因で事故情報として記録が残ります。

いわゆるブラックリストに載る状態です。ブラックリストに載っている期間は5年間ですが、この間、クレジットカードや新規での借入をすることができません。

また、5年が経過してもプロミス社内では社内永久ブロックに認定されますので、再びプロミスから借入をすることはできなくなります。

プロミスで任意整理をするのが向いている人

では、プロミスで任意整理をするのが向いている人について紹介をしていきます。プロミスは前述したとおり、任意整理に好意的なスタンスです。

借入期間が短い人

任意整理のメリットのひとつは、将来利息のカットです。任意整理の和解案で合意をした後は将来支払う利息をカットすることができるのです。そのため、借入期間が短い人ほど、多額の借金が残っている人ほど、任意整理をすると受けるメリットは大きくなります。

一方で、利息制限法内で取引をしており、あと少しで完済できるという人が任意整理をしても、そこまで意味がありません。

また、借入をして一度も返済をしていない状態で任意整理をしてしまうと、もともとお金を返す気がなかったとプロミスに判断されてしまいますので、和解交渉のテーブルにすら座ってもらえない可能性が高いでしょう。

あくまでも、返済をしているけれど、今のままでは生活が立ち行かなくなるという場合にするのが任意整理であるということを忘れてはいけません。

借入額について

任意整理の場合、借入額が多額でも少額でも関係なく手続きをすることが可能です。

しかし、任意整理は一般的に借金額が300万円程度まで任意整理で対処できる範囲です。任意整理の合意をした後、利息をカットすることができるので、借入額が少ないと、任意整理の手続きをするメリットはなくなってしまいます。

そして、プロミスで任意整理をするのであれば、最低でも20万円程度の借入額がなければ、任意整理をせずに地道に返済をしていった方がいいでしょう。

返済状況について

プロミスは非常に債権者に有利な貸金業者です。滞納をしている場合、任意整理の話し合いなどにはなかなか乗ってもらえないのです。しかし、プロミスの場合、任意整理の話し合いに応じてくれます。

また、任意整理を弁護士や司法書士へ依頼することで、受任通知を作成して債権者に送付してくれます。受任通知を受け取ると、債権者は債務者に対して督促をすることができなくなり、精神的な余裕を得ることができるでしょう。

プロミスの任意整理の手続き

プロミスの借金の返済が厳しい場合、任意整理から検討をするというのが一般的です。ただし、任意整理は弁護士や司法書士に依頼をしないと債権者が交渉のテーブルについてはくれません。

仮に、弁護士や司法書士に依頼することなく債務整理をするのであれば、特定調停という方法を利用するといいでしょう。特定調停は簡易裁判所でおこなわれる話し合いです。直接、債権者と話す必要はなく、債権者と債務者の話を調停委員がまとめて妥協案を作成します。

任意整理する際の手続きと手続きにかかる時間の流れ

プロミスからの借金を任意整理する場合、一般的には弁護士や司法書士に依頼しなければなりません。そのため、依頼者は任意整理を相談するために、弁護士事務所などへ行き相談をする必要があります。

相談の際に持って行く必要書類としては、

  • プロミスとの契約書
  • 入金の際の振込証
  • ローンカード
  • 身分証明書

これらを用意しましょう。

また、プロミスから届いた請求書や通知書、連絡書や内容証明郵便、裁判が起こされている状態であれば訴状や提出された書類なども必要になります。

身分証明書については、最初の相談のときに必要になります。また、もし契約書などが手元にない場合でも任意整理を依頼することは可能です。そのため、弁護士と相談をしてどのくらいの期間プロミスを利用しているのか、また任意整理をしたい旨を伝えれば十分です。

弁護士が進める手続きについて

弁護士は任意整理の依頼を受けたのち、すぐに「受任通知」を作成してプロミスへ送付します。同時に「取引履歴開示請求書」も送ります。

受任通知は、弁護士や司法書士が任意整理を受任したことを示す通知です。そして、取引履歴開示請求書は借入当初から現在に至るまでのすべての取引履歴の開示を求める請求書になりなます。

プロミスが、受任通知などの書類を受け取りますと、債務者に直接連絡することが貸金業法で禁止されているので、できなくなります。弁護士から受任通知が送付された時点で債務者への督促は止まります。その後、プロミスは取引履歴を弁護士に送付し、弁護士は受け取った取引履歴の内容に従い、借金を利息制限法に基づく引き直し計算をおこないます。

この引き直し計算をすることで、借金の正確な残高がわかり弁護士と債務者は確定された残高に基づいて今後の返済計画を立てることになります。

返済計画案を立案した後、返済計画案をプロミスへ送付して交渉をおこないます。借金の残高と返済方法でプロミス側が納得して合意となれば、合意書を作成します。これをもって、債務者は合意書に沿ってプロミスへ返済を続けていくことになります。そして、合意に従い、借金を完済すれば終了となります。

債務者はプロミスに対して、銀行へ振り込むことで返済を続けていくことが原則です。しかし、任意整理を依頼する弁護士事務所によっては、手数料を支払うことで返済を代行するサービスを利用することができます。

プロミスの任意整理にかかる費用について

任意整理を弁護士に依頼すると下記の費用が発生します。

  • 着手金
  • 成功報酬
  • 減額報酬
  • 基本報酬
任意整理の場合、着手金と成功報酬が発生します。

着手金は、債権者1社について2万円~4万円程度です。着手金は任意整理に失敗しても返済されない弁護士や司法書士の報酬になります。そして、成功報酬ですが借金を減額できた場合に減額報酬が発生する弁護士事務所と発生しない弁護士事務所が存在します。減額報酬がかかる場合は、減額できた金額の5%~10%が相場です。

また、債権者と合意ができたことにより基本報酬というものが発生する事務所もあります。

たとえ、債権者が大手消費者金融業者であったとしても、着手金をはじめとした費用が変わるということはありません。プロミスの借金を任意整理する場合、上記の相場から安い事務所に依頼をするといいでしょう。

特に、

  • 減額報酬金
  • 基本報酬金

この2つが発生しない事務所を選ぶとお得です。

任意整理をするとどのくらい借金を減らすことができるのか?

 

プロミスは長期のリスケジュールに応じてくれる

プロミスの特徴として、合意後の借金の返済回数を36回~60回、つまり、3年~5年と長期のリスケジュールに応じてくれます。基本は3年間ですが、交渉次第では5年間まで返済期間を延ばすことができるのです。

もちろん、借金の額が少なければ、36回以下の回数で返済することも可能です。

また、プロミスの場合、将来利息のカットにも応じてくれますので、月々の返済額を抑えることができます。

他社とプロミスの比較

プロミスは三井住友銀行の完全子会社になり、社会におけるイメージも良く、資金面の体力もあります。そのため、他社と比較すると任意整理をしやすい会社であるといえます。

借金の滞納中でも問題なく話し合いに応じてくれる上、将来利息のカットにも応じてくれます。任意整理に応じない消費者金融業業者が増えている中で、プロミスでの任意整理はかなりスムーズに進むといっていいでしょう。

また、弁護士が取引履歴開示請求書への対応も早く、他社と比べると迅速、任意整理の合意を取り付けることができるでしょう。

プロミスで任意整理をする際の注意点

プロミスは、三井住友銀行の保証会社です。そのため、三井住友銀行のカードローンとプロミスのカードローンを利用している場合、任意整理する際には注意が必要です。

たとえば、三井住友銀行のカードローンのみを任意整理し、プロミスを任意整理の対象から外した場合、プロミスは三井住友銀行の保証会社になっていますので、強制的にプロミスも任意整理の対象になってしまいます。

つまり、三井住友銀行のカードローンを任意整理した場合、その保証会社のプロミスを任意整理の対象から外すことはできないのです。強制的に任意整理の対象になります。

しかし、三井住友銀行のカードローンとプロミスのカードローンを持っている場合、プロミスを任意整理しても、三井住友銀行のカードローンは任意整理の対象にはなりません。

少しややこしいのですが、三井住友銀行のカードローンとプロミスのカードローンを利用していて、三井住友銀行のカードローンを任意整理にするとプロミスも任意整理しなければなくなるというわけです。

また、プロミスと三井住友銀行では、事故情報を共有している可能性が高いので、プロミスで任意整理をして以降、三井住友銀行から借入をするのは難しくなる可能性が極めて高くなります。

まとめ

プロミスは、他の消費者金融業者と比較をすると任意整理をしやすくなっています。滞納中であっても、比較的柔軟に任意整理に応じてくれ、3年~5年間のリスケジュールや利息のカットにも他社と比べると応じてくれやすい特徴があります。

ただし、プロミスは三井住友銀行の完全子会社になりますので、プロミスで任意整理をした場合、以降、三井住友銀行で借入をするのが難しくなる可能性があるので注意をしましょう。

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