先週の火曜日、カナダのトルドー首相はASEAN会議に初めて出席するためにフィリピン入り
カナダの首相としては初めてASEAN会議に出席に、そこでASEANへの加入を正式にお願いしたんです。


確かに、カナダにとってはメリットは大きいと思います。ASEANは枠内にシンガポール、ブルネイ、マレーシア、タイ、インドネシア、ベトナム、フィリピン、ラオス、カンボジアそしてミャンマーと、枠内人口はEUの5億人を超え、およそ6億人

ASEAN NOV152017 01
(ASEAN入りしたい割には・・・。CBC Newsサイトより。)

また、この枠内では殆どのモノの関税を撤廃しているように、自由にモノを動かす仕組みを作ろうとしています。


そこにカナダが入り込めれば、確かにカナダにとってのメリットは大きと思います。

そのため、トルドー首相はASEANにカナダの常駐大使を置きたい意向を表明。また、枠内関係各国にも大使を設置することも述べていました。


が・・・・。

一方で、フィリピンのドゥルテ大統領の、麻薬取引撲滅作戦による強硬手段が人権問題に引っかかるとして、大統領を非難。これに対してドゥルテ大統領も、「何も知らないくせに口を出すな。許しがたい侮辱だ。」とトルドー首相を非難。


これ、トルドー首相は本当にASEANに入りたいんですかね?
確かに、リベラルとして人気を得ている人ですから、人権問題等は一番自分の色を出せる問題ですが、この件で発言すれば、反発を買うことはわかっているはず。ASEANメンバーにケンカを売って、そしてASEANに入りたいという・・・。こんな稚拙なプラン、誰が建てたんですかね??本当、想像力が欠如した人が作ったんでしょうね・・。

更に・・・。

カナダって、人口約3000万人の国。この国がASEANに加入したとして、果たしてASEAN側にメリットがどれだけあるんですかね?例えばここに人口10億人を超える中国やインドが加入する、もしくは2億人を超えるアメリカや5億人を超えるEU、こういった国であればASEAN側にもメリットは十分あるでしょうが、カナダではカナダ側だけうま味があって、ASEAN側はあまりメリットはない気がします・・・。

ASEAN NOV152017 02
(ASEANにとって、カナダが本当に必要な国だと、まずは証明しなくてはいけないのでは?CBC Newsサイトより。)

さてさてこの件、今後どうなるでしょうか。。フィリピンとカナダの関係も含めて、ちょっと注目ですね。



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